ダイナミックの最高峰。「HIFIMAN RE2000」レビュー。

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HIFIMAN JAPAN様よりレビュー依頼を頂き、同社のハイエンドイヤホン「RE2000」をお借りしています。RE2000はHIFIMANのイヤホンの中でも最上位、価格も約20万円とトップクラスの製品です。借りたのはいいけど触るのも怖いレベルです。白い手袋とか買おうかと思いましたもん。

RE2000は24金コーティングの真鍮ボディに一基のダイナミックドライバーを持つイヤホンです。高級機がマルチBAやハイブリッドで勝負する中、同じくハイエンドのIE800、DITA DREAMなどと同様にダイナミックで勝負しています。ダイヤフラムに幾何学的模様を付け、全帯域に渡って歪みを排除するトポロジーダイヤフラムという技術がスゴイらしい。音響工学は難しいですね。門外漢には細かいことはよくわからないので詳細は公式サイトを見てくださいね。

RE2000 – HIFIMAN

カスタムIEMならまだしも、ユニバーサルタイプ、しかもシングルダイナミックとしては規格外の価格のRE2000は値段以外も規格外でした。それでは、すでに様子のおかしい外箱から。

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開封

イヤホンの試聴機を送って頂く時って、大抵小包とかで届くのですが、RE2000はデカイダンボールで届きました。 

それもそのはず、RE2000の箱が凄まじくデカイ。イヤホンの箱のサイズとしては僕が見てきた中では最大だと思います。ヘッドホンでも入ってるのかと。

割と厚みのあるFitEarハードケースと比べてもこれです。

箱上部には24k Gold Editionの文字が。現状他のエディションはないはずですが、展開予定があるのでしょうか?

紙製スリーブを外すと、メタルプレートが。

ケース in ケース。左右の紙箱にはそれぞれケーブルとイヤーピースが、中央のケースにイヤホンがそれぞれ収納されています。

ついにRE2000とご対面。クッションにしっかり収まっています。このケース、ケーブルを装着したままでは入らないので持ち歩きには向きません。クッションを取り外せばOKです。

付属品等

イヤーピースもケースに収められています。

やや見えにくいですが、通常のイヤーピースに加え、ダブル、トリプルフランジのもの、コンプライが付属しており、全7種のイヤーピースが付属します。シングルフランジのものも段差の付いた特徴的なものになっているのが印象的。

トリプルフランジはサイズ違いかと思いきや、ステムへの装着部の長さが異なるものが付属していました。

その他付属品。よく見るものが入っていますが、あまり見かけない小物が。

まさかの2pinコネクタが付属。ケーブルの自作や改造、修理に使えということでしょうか。RE2000の2pinはアサインやピン径等は一般的なカスタム2pinと同じですが、本体とコネクタに凹凸の溝が設けられているため、リケーブル時に干渉する際はこれを使って改造してくれ、ということでしょう。

ただ、パーツのバリがありすぎる。ちゃんと綺麗にしてほしい。

Owner’s Guide。お洒落な小冊子。

なにやら色々書いてありますが全て英語。

Shure掛け専用かと思いきや、そのままケーブルを下に垂らす一般的な装着法も推奨されているようですね。

ケーブルの線材はお世辞にも高級感があるとは言い難いもの。やや太めなのは良いですが、曲げ癖が取れない。

見難いですが、前述したようにコネクタ部に凹みがあり、イヤホン側の凸部と嵌合します。

プラグはシンプルでカッコイイですね。ケーブル自作をする方には見覚えのあるものだと思います。実際に分解はしていませんが、ねじ込み部は回ったので、修理等を自分で行うのは楽そう。

メタリックなプラグは”オーディオ製品感”がひしひしと感じられて良い。

が、ややデカイので手軽にスマートフォンなどに挿すにはちょっと邪魔になるかもしれません。

アクセント。高級感。グッド。

さて、RE2000は付属品だけですごく楽しめるのですが、そろそろ本体を見ていきます。

本体外観

本体は真鍮ボディの影響か、イヤホンとしてはかなりの重みがあります。曲線美と上品なゴールドカラーの組み合わせは、高い価格に大きな納得感を与えてくれます。一見して「あっこれ高いやつだ」と分かることは非常に重要だと思っています。以前にも述べましたが、ポータブルオーディオ製品はその辺りを無下にしすぎです。

重みに加え筐体の厚みもあるため、装着感に関しては人を選びそう。僕の場合は逆に非常に収まりが良かったです。

コネクタ内部に凸部があり、付属ケーブル以外は使えない雰囲気が出ていますが、実際には市販のカスタム用ケーブルがそのまま装着できるようですね。今回は、お借りしたものに非純正ケーブルを装着することは避けたかったので試していません。ここまでハイエンドになると、付属ケーブルありきでの音響設計になっている気がするのでリケーブルはナンセンスな気もしますが。

HIFIMANロゴはプリント。これは無くてもよかったか。

その辺りにいたZS6とUE900とサイズ比較。こう見るとZS6は大きいですね。

音質、まとめ

音質はほぼ完璧です。

パワーのあるSEIUN PHAで聴いていますが、次元が違いますね。今まで聴いてきたイヤホンの中では間違いなくトップです。全帯域全てズバ抜けてクリアかつ高解像、見通しは抜群に良いのにキツさは皆無。ボーカルは中央やや前の完璧な位置に定位します。全体的な傾向としては低域よりのフラットで柔らか目の音ですが、そこにキレも同居する唯一無二のイヤホンだと思います。

あえて欠点を挙げるならば、非常に素直かつ気持ちよく鳴る故に、ロック等聴く際にもっとインパクト、いい意味での馬鹿らしさが欲しくなる点(ただこれを達成すると他ジャンル再生時に影響が出るので仕方ないところ)。本領発揮にはアンプパワーが要求されることも気になると言えば気になりますが、基本的に自宅のパワーのある据え置きアンプで鳴らしてやるのが良いと思いますし、Shanling M1のような決してパワーのあるDAPとは言えないものでも全体の破綻はありません。

コスパの高いイヤホンが沢山出てきて楽しい昨今ですが、やはりコスパを考えず全力投球されたものは良い。「アッこれは高いの仕方ないわ」という音。高価なのに残念なイヤホンも沢山ある中で、しっかり説得力のある音が出ています。RE2000のなにが悪いって、上を知ってしまうと元に戻れなくなる事で、今まで良いと思っていた手持ちのイヤホンが全て物足りなく聴こえ始めたので危険すぎます。(これはマジ)

こういうバケモノイヤホンを試用させてくれるHIFIMANさん、ちょっと罪作りすぎません?欲しくなるわこんなの渡されたら。RE2000は買うのキツイけどRE800jなら買える…?

HIFIMAN RE2000

HIFIMAN RE2000

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HIFIMAN
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とにかく、ぜひ試して欲しいイヤホンでした。
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