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ハイレゾ対応は伊達じゃない、ウォークマンF887がなかなか良かった

先月ヨドバシカメラで購入したウォークマンNW-F887。これで僕の使ってきたウォークマンは6台目。MDを使っていた頃が懐かしいものです。ここ二年ほどウォークマンA866を使っていたのですが、バッテリーの寿命、また、「ハイレゾをポータブルで聴きたい」という欲求に負けて買い替えを決意。

 

Fiio X3とも迷いましたが、64GBモデルのF887をヨドバシからお持ち帰りしてしまいました。39000円也。ウォークマンってこんなに高くなかった気がするんだけどナァ… 7万円台のZX-1がラインナップにあるせいで安く錯覚するのが怖い。

 

開封の儀

 

パッケージが知らぬ間にモノクロになってました。こっちの方が格好良い気もします。

 

付属イヤホンや説明書の入った袋と本体が。WMケーブルは持て余していますし、ノイズキャンセリングは使う予定はないので、綺麗に取っておくことにしました。

A866とのサイズ比較。二回りほど大きくなっています。厚みはほとんど同じです。

手汗が多い体質なのもあり、目立たなさそうなホワイトを選択。こういうマットな質感は好きですね。実際に使ってみると、やはり汚れは付きやすいです。

そしてサイドキー。先代のF800にはサイドキーが無く、それだけで購入を見送る理由になり得たので復活は嬉しいですね。キーの感触はやや重め。

「トリルミナス ディスプレイ」と売りだすディスプレイはなかなか綺麗。ビデオ視聴なんて用途にも向いていそうです。

 

本体下側左にはHi-Resシール。保護シートを貼るならば剥がす必要がありそうです。右にはウォークマンロゴをかたどったランプ。ボタン操作時や充電中に控えめに光ります。コレ、けっこう気に入ってます。

今回は使い勝手優先でケースはなし、保護シートも個人的にはあまり意味が無いと考えているのでパス。

ハイレゾ音源聴くなら購入価値ありか?

使用環境は、SONY MDR-1RMK2、FOSTEX TE-05で。音源はALAC。ハイレゾではないものです。再生ソフトは標準のw.ミュージック。
 
まずは1RMK2。店頭の試聴機もこの組み合わせが多いですね。F880シリーズと共に、SONYがハイレゾ対応でプッシュしているヘッドホンです。
もうSONYの音が好きな人はこれ揃えとけば良いんじゃないかな、という音がします。女性ボーカルが良く伸びて綺麗。

次にTE-05。TE-05の解放感、鋭さとは良く合っています。ポップスなどよりもジャズ向きでしょうか。TE-05の性格がA866より出ている印象。
 
 
全体的にみても、間違いなくA866より良くなってます。
ですが、「明らかに違う!」と驚くほどの違いがあるかといえば疑問です。A860シリーズが優秀だったというのもありますね。
 
ただ、ハイレゾを聴いちゃうともうA866には戻る気になれないんですよ、これが。こればっかりは誰かのレビューを読むより自分で聴いたほうがいいです。

利点と欠点

これ、見た目も中身もほとんどAndroidスマートフォンなんですよね。購入する前は「どうなのそれ?」と思っていましたし、そこをネックに購入に踏み切れないユーザーも多い気がします。

結論から言えば、「アリ」でした。

利点
  • w.ミュージック以外の再生アプリが使える
  • ウィジェットなどの活用で思っていたよりも操作が楽
  • ネットワークを通じた連携に強い
    w.ミュージック以外にも高音質で評判の高い「Neutron Music Player」や「PowerAMP」などが使えます。(UIの面でw.ミュージックの方が優れているように感じるのであまり使っていませんが。文字化けにも弱いです。)
    特に3つ目は個人的に大きい所。Androidアプリ「Onkyo Remote」でホームネットワーク経由でF887内の曲を手持ちのコンポ「CR-N755」で再生できるのはかなり便利。
    「iSyncr」でiTunesライブラリとの同期、転送も可能。
      アプリでロック画面を無効化すると、操作感がよりウォークマンらしくなるのでこれもオススメ。

 

ロックは無用
価格:0
平均評価:4.5(24)
Onkyo Remote
価格:0
平均評価:3.6(4,099)
 
欠点
  • ウォークマンとは思えないほどのバッテリー持ちの悪さ
  • Android端末としては周回遅れのロースペック
  • 64GBでも足りない
      散々言われていることですが、恐ろしいまでにバッテリーが持ちません。音楽を聴きながら画面を点けて弄っていると、湯水の如くバッテリーを消費しやがります。 「Battery Mix」など、バッテリー残量を%表示するアプリは精神衛生上インストールしない方が身のためです。とはいえ、画面を点けず、wi-fiはoffで音楽再 生に徹させれば2日ほどは持ちます。ご安心を。
      2つ目ですが、上の理由と合わせてこの端末はiPod Touchのように擬似スマートフォンとして使うことはオススメしません。CPUは「OMAP4 Cortex-A9 1.0GHz」。これ、二年ほど前のスマートフォンによく乗ってましたね。GALAXY S2とか。必要十分ではあるのですが、ゲームなどで遊ぶのにはちと荷が重いような気がします。実際、手持ちの「Qualcomm Snapdragon 800」な端末と比べると…
      3つ目。ハイレゾをたくさん持ち運びたいなら64GBでも足りないでしょう。例えば、flac 24bit 192kHz 4:08の「残酷な天使のテーゼ」が268MB。flac 24bit 96kHz 4:18の「First Love」が143MB。192kHzならば、単純計算で4、5曲ほどで1GBに達します。正直、16GBモデルのF885は論外では…。大容量が必要な ら128GBのストレージを擁するZX-1、microSDが使えるfiio X3、Astell&Kern AK100なども考えてみてもいいと思います。

音質はほとんどの人が満足するレベルだと思います。ただ、このクラスのDAPに手を出すなら、それに応えられるイヤホンやヘッドホンも必要になるでしょう。付属じゃもったいないですよ。MDR-1RMK2、オススメです。

64GBモデルは実売3万円台後半であり、ポータブルオーディオプレイヤーとしては高額な部類に入ります。PS4買えます。ただ、「ハイレゾ対応DAP」として見ると、かなり安い方です。Astell&KernのAK240なんて25万ですからね(極端ですが)。PS4が6台買えます。PS4欲しくなって きた。

とりあえずハイレゾが聴けて、手持ちの圧縮音源もいい音で聴きたい、という人には最良の選択ではないでしょうか。僕はこのパターンなので大満足です。

最後に一つ。「金に余裕があるならZX-1買え。」以上。

 

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