スピーカーやヘッドホンアンプを探しているとちょくちょく目にするFOSTEX。個人的に一つの憧れではあったものの、なかなか高価な製品が多くて簡単には手が出せず。HP-P1とかHP-A8、TH900などが有名でしょうか。
そんな中、1万円台中盤でイヤホンを出してきました。
しかもこのBA型複数ドライバやハイブリッド型の時代にシングルダイナミックドライバの潔さ。
先日の記事でこのTE-05を買ったことを書きましたが、これがなかなか良いものでした。
開封の儀
というわけでヨドバシAkibaで購入。14000円。箱がちょっと汚れている気がしないでもないけどまぁいいでしょう。
なかなかに質感の良いパッケージ。ちなみに、扉のように開くタイプのアレです。
中身。付属品はケースとイヤーピース。
付属イヤーピースは耳から外れやすかったので、SONYのMサイズのものと交換しておきました。
本体はこのような円柱形。FOSTEXロゴは裏側にはありません。左右とも全く同じ筐体なので、右耳側は前にロゴが、左耳側は後ろにロゴが見える形になります。
ケーブルは細く柔らかく、Shure掛けも容易です。ただ、LRの区別がケーブルのコネクタ付近の表記でしか分からないのは非常に痛い点。手探りで左右を判別してサッと装着するのはまず無理。暗い場所では目視でも辛いです。
コ ネクタはご覧の通りShureなどでお馴染みmmcxコネクタ…に見えます。が、いざSE215付属ケーブルを挿しこんでみたところ、音は出ましたが接続 がユルユルで使用には堪えませんでした。電気的には同じでも微妙に寸法の異なるmmcxなんでしょうかね?eイヤホンさんあたりに片っ端からケーブル挿し て実験してもらいたいところです。
聴いてみる
TE-05とペアを組むのは精鋭NW-F887。色合いに妙な統一感が。プラグが小さいのもいいですね。音源は色々と。ほとんどALACです。
一言で言えば、「高音が強烈」でした。刺さりはありませんがかなりキッツイ高音が出ます。ゲームのSEなどでも違いを感じられます。尖ってます。好みに合えば最高ですよ。
低音もよく出ています。やや盛られている感があるので曲によっては過多に感じるかもしれません。
全体的にかなりヌケが良く、音場は広大で、イヤホンの窮屈さを感じさせません。(その代わり遮音性は低いですが)FOSTEXといえばモニターライクな音、と勝手に思っていたのですが、期待どおりでした。
ただ、曲を選びます。ジャズやクラシックは本当にいい音を奏でるのですが、ポップスなどは曲によってはボワ付きを感じることがあります。
ちなみに、ヘッドホンアンプ「nano iDSD」とも接続してみたのですが、思わず笑ってしまうほど相性が悪かったです。音がもの凄く曇ります。(nano iDSDのミニプラグ端子の質が悪いという噂もありますが)
〆
不満な点も幾つかあり、万能なイヤホンとは言えないかもしれませんが、得意分野を理解した上で使うことができれば、非常にコストパフォーマンスの高いイヤホンとなり得る個性を持っています。買ってよかった。
価格も大きな魅力ですね。実売14000円程度と、衝動買いしやすいお値段。この価格帯は各社のミドルクラスの製品が集まっているので、店頭での聴き比べも楽しいです。そして、共にイヤホンスパイラルへ嵌っていきましょう!
Let’s オーディオ沼!