CollectionAudio様より、レビュー用に「DZAT DF-10」を提供頂いています。
DF-10は木製の筐体が特徴のイヤホン。どうやらクラウドファンディングで出資を募って作られたモデルの模様。
DZATは個人的に中華イヤホンメーカーの中でも気に入っているメーカー。楽しみです。以前のDR-10のレビューはこちら。
開封、外観
外箱はDR-10やDR-05の白いものとは大きく趣を異にするもの。やたら大きな箱です。なんだか高級なお茶とか入ってそう
蓋を開けると。どういう意味かは分かりませんが…
オシャレですね。
取扱説明書、イヤーピース、ポーチまではよくある付属品なのですが、なぜか手帳サイズのノートとボールペンが付属。ボールペンは極細のもの。
前述したように木製。表面はコーティングされているようで、光沢があります。かなり軽量。デザインは良くも悪くも地味ではあります。軽量かつ小柄なので、装着時のズレが起こりにくいのはグッド。
ケーブルは分岐部より下は布巻きのもの、上は一般的なもの。布巻きは絡まってもほどきやすくていいですね。分岐部のパーツもよくできています。
リモコンは1ボタンタイプ。
本体のクオリティについては、DZATらしい良い出来です。
なんでもそつなくこなす優等生サウンド
プレイヤーはいつものONKYO DP-X1とnano iDSD。
DR-10と同じく、全体的に主張はそこまで激しくないタイプ。ですが、DR-10で気になったポイントである「音の軽さ」が克服されています。というか、細かいこと抜きに自身が今まで試してきた中華イヤホンの中では一番いい音です。モニターで貰ったものだから良い評価を…ということはありません、かなり良いです
高域
やや強めか。鮮やかで気持ちのいいもの。ダイナミックらしからぬ分離感です。逆に、曲によってはやや不自然に聞こえることも。刺さりはありません。よくできてますね。
中域
ボーカルはくっきりはっきり。安価なダイナミック型にありがちな曇りは少ないです。男性ボーカル、女性ボーカルともにしっかり前に出てきます。
低域
アタック感は少ないですが、量感は必要十分で、全体のバランスがとてもよく取れています。が、屋外での使用では抑えめの低域がより聴こえにくくなってしまい、全体的にやや軽い鳴り方に聴こえる点が気になるか。が、前述したようにDR-10でも似た傾向はあるので、中高域寄りの軽快さがDZATの音作りなのでしょうか。これを長所とするか短所とするかはユーザの好み次第ですね。コンプライなどの密閉度の高いイヤーピースを使用することで改善が見られると思います。
音量はとりやすい部類。iPhoneなどで鳴らしてもいい音です。
まとめ
すごいですよこれ。発売からあまり経っていないので海外のレビュー等も少ないですが、中華イヤホンのなかで一つの定番になるのではないかと感じています。
梱包が立派で、ちょっとうれしい(?)ボールペンとノートつき。音はどのジャンルを鳴らしても合格点を叩き出してくるので、とりあえずこれを買っておけば間違いない、と言えてしまう完成度でしょう。
DZATファンになってしまいそう。
ちなみにカラーは2色。
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