外観
最近の中華イヤホンはかなりパッケージにも力を入れているように感じます。日本で店頭に置かれていても何の違和感もありませんね。多少の汚れや潰れなどはまぁ輸入では仕方のないことですが…
再生可能帯域は20Hz〜20kHz。やたら高い値を書いて「ハイレゾ対応!」なんて表記する国内メーカーよりよっぽど誠実というか、なんというか。
インピーダンスは32Ω。やや高めではあります。
付属品はシンプル。ケースと3サイズのイヤーピース。ケースにはロゴ入り。
今回選んだのはローズゴールド。いい色です。イヤホンそのものはハイブリッドと思えぬほどコンパクト。
プラグは非常にコンパクト。スマートフォンのケース等とも干渉しにくいでしょう。ケーブルは安価な中華イヤホンに良くあるゴムのような皮膜で覆われたもの。これがチープに見えるのは残念。リケーブルも不可。
リモコンは3ボタンタイプ。中華イヤホンでは1ボタンのものが多いのでこれは意外。
音について
おそらく、多少中華イヤホンの知識のある方であれば、3~4千円台の定番ハイブリッドとして、「SENFER UEs」を連想されるかと思います。UEsは僕自身も持っていますし、非常に完成度の高いイヤホンです。今回はUEsと比較していきたいと思います。
ちなみにUEsはこんなイヤホン。柄が変?気のせい。
視聴環境はCyberDrive AURAに直結。音源はPENGUIN RESEARCH「ボタン」など。また、M1はイヤーピースの収まりが悪かったので、SONYのものに付け替えています。
高域
高域にBAドライバを当て、やたらと高いところまでザクザクと鳴らしていく攻めの傾向はどちらも似ています。M1の方が分離感には優れますが、刺さりを感じます。 このあたりのまとめ方の上手さはやはりLZ-A3やDN-2002などの上位機ハイブリッドの得意とするところですね。
中域
M1、UEsともに、高域と同様にスピード感のある中域。強いて言えば、M1は女性ボーカルにもう少し伸びが欲しい。そしてやはり刺さる。UEsはボーカルがやや他の音と被るのが難点か。価格を考えると十分すぎるほどですが。
低域
ここが二つの違いを一番感じました。M1の方が低域の量感に優れます。中高域とは違うドライバーが鳴っていることがはっきりと分かるような鳴り方のため、人によっては違和感を感じるかもしれませんが、分離感、解像感で言えばUEsを凌いでいます。聴いていてやや疲れますが…
全体として繋がりに優れ、ナチュラルなのはUEs、解像感に優れ、元気なのがM1といったところでしょうか。M1の元気さは諸刃の剣ですね。アップテンポな曲では軽快なレスポンスを活かして楽しく鳴らしますが、ボーカル主体のバラードなどでは高域の刺さりが耳につきます。このあたりはイヤーピースで補正が効くところではありますが、現状合うものがなかなか見つかりません。
UEsの素晴らしさを再度実感しましたが、UEsはパッケージもありませんし、デザインもチープで「製品」としてのクオリティがやや低いのが玉に瑕。M1、UEsどちらもこの価格のイヤホンとしてはかなりレベルが高く、低価格ハイブリッドの中ではオススメできる存在であると思います。UEsのレビューは以下より。
$30のハイブリッドイヤホン、SENFER UEsがいい、とてもいい
購入はAliExpressまたはAmazonより。Amazonでもあまり価格が変わらないので早く手に入れたい方はこちらでもいいかもしれません。
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