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CyberDrive SEIUN JR-2レビュー。正直いろいろ残念ではあるが、音は良い。

2016年7月29日

SEIUN PLAYERでお馴染みCyberDriveより、ポタフェスで先行販売された「SEIUN JR-2」です。

ポタフェス特価で3万円というDAPとしては手を出しやすい価格、レア感に惹かれ、つい購入。

ちなみに、色々あって実は返品済み…

外観

SEIUN PLAYERやAURA DACなどと趣を同じくするデザインの箱。シンプルでそこそこ高級感もあって僕は好きです。

裏面。スペックなど。

DACには、ES9018K2Mのアンプ付きのものであるES9018Q2Cを使用。これは上位モデルであり現在も開発中のSEIUN PRO Xと同じもの。音も試聴機で比べる分にはかなり近いものでした。そしてこれが、かなりいい音してます。

384kHz/32bit、DSD256までのネイティブ再生に対応。MP3であれば20時間連続再生が可能、と、小型のDAPとしては十二分なスペックに仕上がっています。

TFZ series 5と。

SEIUN JRには1と2が存在し、さらに外装が木のモデルも存在します。今回購入したのはJR-2。1は2からUSB DACとしての機能を省いたものになります。詳しくは後述しますが、USB DACとしての運用が優秀なので購入するのであれば2をオススメします。

裏面。ビルドクオリティはなかなか高いです。

実は気に入っているDSDロゴ。

ボタン配置はSONY WALKMANシリーズに似ている印象を受けますね。充電、データ転送はmicroUSB。ここはSEIUN PRO Xに倣ってUSB Type-Cでもよかった気がします。イヤホンジャックは、3.5mm4極プラグでも問題なく使用できることを確認しましたが、GND分離なのかは不明。

お気づきでしょうが、見た目と反して非常にディスプレイは小さいです。たったこれだけ。おそらく下位モデルのSEIUN PLAYERと同じものですね。機能もかなり割り切っています。ボリューム操作は左右キーという初見殺し。音はいいぞ。

アルバム、アーティスト選択、プレイリストのような気のきいた機能は一切なく、選曲はひたすらフォルダを漁っていく形式。操作のレスポンスは悪くないとはいえ、お目当ての曲に辿り着くまで時間がかかります。どうしてこうなった。でも音はいいぞ。

再生画面もシンプル。384kHz/32bitにアップコンバートして再生してくれます。音質に拘るのはありがたいけど大切なものを忘れてないかキミ…音はいいんだけど。

付属品は説明書、USBケーブル3種、ポーチ、Impact Dura(BassかSopranoかは不明)。

Impact Duraは頑丈さにも拘ったイヤホン。太い布巻きケーブル。

USB DAC機能が強力

SEIUN JR-2にはユニークな強みがあります。「iOS端末と直結」できます。USB DACとして使用できるDAPは数あれど、コレは初ではないでしょうか?

こんなことができちゃいます。コネクションキットレスで、Lightningケーブル一本で接続が可能。MFIも現在申請中とのこと。JR-2のDSDボタンを押すだけでアッサリつながります。付属のOTGケーブルを使えばAndroidでも同様につながります。

DSD対応なので、HF PlayerによるDSD変換も、もちろん再生可能。

もちろん、どのアプリでも使えます。Google Play Musicだって使えます。

そして、iPhone6sと重ねてもこの薄さ。夏場の軽装でもポケットに余裕で入ります。USB DACとスマートフォンの運用で気になる電波ノイズも乗りません。唯一の弱点とも言えるUIをスマートフォンとの連結でカバーできるため、この運用が非常に強力です。最高。

この使い方をしないのはもったいないと思います。購入するならぜひUSB DAC機能つきのJR-2を。

もちろんPCでも使えます。

音質

先ほどからちょくちょく挟んでいますが、音はいいです

中高域にかけて高解像な、カッチリ(デジタル的な、と表現する人もいそうです)した音を鳴らします。ホワイトノイズがほぼないのもグッド。パワーもなかなかあります。

3万円という価格帯の他のDAPと比べると、音質の面ではかなり上位ではないかと思います。UI、機能は前世紀的なものですが、JR-2ならUSB DACを活かせます。

正式発売予定など

先日販売が開始され、現在Amazonで購入可能です。

44,800円。正直、高いと思います。この価格でも納得できる音だとは思えますが、その他の点で現状いろいろと難点が多いDAPです。充電しながら再生ができなかったり。

(追記)価格が最近変わりましたね。28,800円となりました。また、現ロットは後述する不具合についてもフィックスが完了しているそうです。

が、USB DACとして使いこなせればこのDAPは強力です。音は良いです。

返品に至った理由

さて、再三述べてきたように、音質に関してはなかなかに素晴らしいものを持っていると思います。操作性が悪くはありますが、個人的には許容範囲でした。

ではなぜ返品に至ったかというと、「充電周りの仕様のツメの甘さ」です。SEIUN JRは再生中、厳密に言えば電源オン時に充電ができません。まぁ、バッテリーの持ちは優秀ですし、この仕様はできれば無い方がいいですが、そこまで困る点ではありませんでした。

が、バッテリーを使い切った状態からの充電ではこの仕様が大きな問題となります。バッテリーを使い切った状態でケーブルを接続すると、充電が開始されるのですが、数十秒充電が進行した途端、勝手に電源がオンになります。お分かりでしょうか、SEIUN Jrは電源オン時に充電が不可能な仕様のため、充電が止まります。そのまま放置していると、バッテリーが再び空になり、電源オフに。しかも、この状態で充電は再開されません。ケーブルを挿し直す他ありません。以下ループです。(ちなみに何度も繰り返していると正常に充電できたりします)

これは明らかな仕様ミスでは… 流石に常用に耐えないため、CyberDriveに連絡、返品という運びになりました。今後のロットでこの不具合が直るのかは不明です。【8/10追記】この不具合について、今後改善予定であるとCyberDriveより連絡を頂きました。

これがフィックスされ、なおかつ定価も3万円で販売されれば、難点はあれどオススメできるDAPとなるかと思います。

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