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隠れた名機の予感。Rose Auroraレビュー

2017年2月3日

Rose社より同社のイヤホン「Aurora」をレビュー用に提供頂いています。
Rose Auroraはダイナミックドライバを左右に一基づつ擁する一般的な構成のイヤホン。おそらくオリジナルではなく汎用品であろうシェルは地味な見た目。なんだかイマイチ目を引かないこのAuroraですが、お値段は実売$70程度とそれなりのお値段。
試聴が難しい中華イヤホンは、見た目が派手だったり突飛だったりするものが注目されがちですが、このAurora、見た目は地味ながらなかなか良いイヤホンでした。
販売サイトは以下より。

Rose Aurora – HCK

開封・外観

箱は大きく立派。相変わらず中華イヤホンの梱包は凄い。

先に付属品から。ペリカン風ハードケースと、ポーチが付属。どちらも十分な大きさ。UE900の付属ケースがやたら小さくて凄く使いにくかったのを思い出す。

イヤーピースは通常のシリコンのものと、2段フランジ、コンプライ(もどき)が付属。

さて、本体です。mmcx端子でのリケーブルに対応。クリアグレーの筐体にROSEロゴ。ホント地味な見た目ですね。

ステムはやや太め。

付属のケーブルは耳書け部に曲げクセが付いており、柔らかいケーブルの材質と相まって装着感は良好。

プラグはストレートタイプ。しっかりした金属製のもの。写真では隠れていますがプラグ部にも薄くROSEロゴが印刷されていました。

音質傾向、使用感

環境はShanling M1に直差し。
箱出し直後の音は低域が薄っぺらくて話にならなかったのですが、20時間程鳴らすと低域が出てきます。それでも多くはないですが。TFZ series 5等に慣れると少なく感じてしまいますが、標準的な量の低音かと。
音もとにかく地味。どちらかといえばドンシャリ傾向ではあるのですが、特段低域が多いわけでもない。これといった長所も短所もあるわけではなく。ただ、そのお陰でどんなジャンルもそつなくこなす器用さがあります。高域の分離感がダイナミックにしてはなかなか良いので、音数の多いアニソンなどもそれなりに鳴らせてしまいます。誤解を恐れず言えば、ER-4あたりと近い傾向があるかもしれません。
地味ではありますが、その分一つ一つの音を丁寧に鳴らしている印象。かつダイナミックらしい柔らかさもあるので、聴いていて楽しい音ではないかもしれませんが、聴いていて心地よい音ではあります。

中華イヤホンとしてはやや高級機の多いRoseの中では、エントリーモデルに属するAuroraですが、Roseの他イヤホンの評判の良さも頷ける真面目な音作りには好感が持てます。1万円近辺でダイナミック、MMCXリケーブル対応のイヤホンとしてはSE215等が思い浮かびますが、Auroraの方が一枚上手かな、と感じます。初めて中華イヤホンを購入するという方で、「どうせならそこそこのイヤホンが欲しい!」という方にもオススメできますね。

Rose Aurora – HCK

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