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HHKBサイズゲーミングキーボード!「ROYAL KLUDGE RK61」レビュー

2020年8月9日

通販サイトBanggood様より、レビュー用にROYAL KLUDGE RK61キーボードを提供頂いています。

RK61キーボードはHHKBライクな60%キーボード。コンパクトで持ち運びに有利な60%キーボードですが、最近はRazer HUNTSMAN Miniなど、ゲーミングキーボード市場でも見かけることが増えてきました。HHKBファンである筆者も、60%キーボードの必要十分感がとても好きなユーザーの一人です。

今回試用する機会を頂いたRK61はメカニカルスイッチを採用し、Bluetoothでの無線接続、USB-Cによる有線接続の両方に対応しながら、5000円台という安価な製品です。もちろんゲーミングなのでフルカラーで光ります。タイプ中に手元見ないけどね。

外観

キーボードが小さいので外箱もコンパクトです。今回提供頂いたのはホワイトの筐体に、青軸メカニカルスイッチを採用したモデル。筐体はホワイトとブラック、キースイッチは青軸、赤軸、茶軸が選べます。

配列はJISではなく、US。サイズを考えるとずっしりとした重さがあります。

付属品はUSB-Aオス – USB-Cオスケーブル、キープラー、取扱説明書。取扱説明書には日本語ページもあります。輸入品にありがちな変な日本語ではないのはグッド。

AppleのMagic Keyboardのような、落ち着いた白の色合いでチープさは特に感じません。HHKBのグレーがかった色と比べると、同じホワイトでも大きく印象が違いますね。

HHKB、最高です。 HHKBを買った 以前はWindowsデスクトップ用にRealForce(変荷重、テンキーレス、US配列)を使用していたのですが、メインマ…
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HHKBの新型が発売されましたね。自身も毎日オフィスに持っていくほどHHKB Type-Sを愛用しています。 https://www.cleartex.net/…
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キーボード奥側には充電・有線接続用のUSB-Cコネクタがあります。PCのUSB端子に繋ぐと充電ができますが、どうやらUSB PDではうまく充電できない様子。深く検証してはいないので、使っているPD ACアダプタとの相性が悪いだけなのかもしれませんが。

キーボード裏には電源スイッチ。HHKBなどのように配列やキーを変更するDIPスイッチの類はありませんが、Fnキーとのコンビネーションが一部配列やモードの変更に割り当てられています。

裏側の四隅にはラバー製の滑り止め。しっかりグリップしますが、劣化が心配でもあります。

筐体はやや高さがあるので、パームレストがあるといいですね。高さ・横幅共にHHKB用のものが流用できます。筆者は以下のFILCOのものを使用中。

キースイッチ

キースイッチはCHERRY MXではなく、互換品であるGateronらしいですが、実物を見たところどうやらGateronとも違うみたいです。スイッチに「RK」と書かれており、独自スイッチなんでしょうか。CHERRY MXの青軸キーボードと打ち比べてみましたが、僅かに独自スイッチ?の方が重い印象。打鍵音が大きいこと以外は、比較的万人受けする打鍵感だと思います。

使用感

キー配列

キーボード左側の配列を見ていきます。独特な部分は特に無いですね。

続いてはキーボード右側。こちらは矢印キーの周辺が一般的なキーボードと異なります。

必要なキーを狭いスペースに押し込んでいる60%キーボードは、設計者と自分の好みが合うかが非常に重要です。RK61は以前紹介した中華メカニカルキーボードとは異なり、HHKBの完全コピー配列ではないため、一見そっくりでも実際の使用感は大きく異なります。どちらかというとRK61の方が一般的で素直なキー配列となっていますが、HHKBの配列に慣れた身では、デフォルトの設定ではまともに使うことができませんでした。(普段HHKBを使っている方でなければ、特に心配する必要はありません)

例えば、矢印キーの配置。独立した矢印キーがなく、Fnキーとの同時押しで矢印キーの代わりとするのはHHKBと同様ですが、キーの場所が大きく異なります。HHKBユーザーとしてはこれがなかなか慣れない。

その他のキー配列をHHKBに近づけるために、MacのKarabiner-Elementsで一部キーを入れ替えてしまいました。どうしてもHHKBっぽく使いたい同志の方は以下の設定を参考にしてみてください。

また、個人的にUSキーボードを購入する際に重要視している「右Command(Alt)キーの位置」ですが、HHKBとほぼ同じ位置にあります。合格ですね。

なぜここに拘るかというと、左右CommandにIMEのオン・オフを割り振っている都合上、右Commandを多用するためです。このキーが右側に寄りすぎると、押下時に大きくホームポジションを崩すことになります。USキーボード全般に言えるんですが、スペースキーってもっと短くていいですよね。ノートPCのUS配列キーボードは「<キー」の真下に右Command(Alt)があることが多く、これが最高です。

Bluetooth

RK61は最大3台のPC・スマートフォン等のペアリングを保存可能で、「Fn+q」「Fn+w」「Fn+e」キーを押すことで即座に接続先を切り替えることが可能です。在宅勤務などで、仕事用PCと私用PC間で自在にペアリングを切り替えるなど、便利に使えるシーンは多そう。が、技適は恐らく取得されていません。

簡単に試した限りはBluetoothの切り替え、接続ともに安定している印象を受けましたが、技適がないとなると基本的には有線での使用となりますね。(そもそも、ゲーミングキーボードでBluetoothって遅延的にどうなんだ?という感がある)

打鍵感

青軸はめちゃくちゃうるさくて非常に気持ちいい。スイッチが入った瞬間に「カチッ」と大きな音がするため、職場での使用は躊躇われますが、在宅勤務が主流となりつつ今、自宅であればカチカチけたたましく、気持ちよくタイピングが可能です。

キーピッチはHHKBと酷似しているので、タイプミスもほぼなく快適に打てています。

カスタマイズ

前述したように、HHKBっぽく使うためにKarabiner-Elementで一部無理やりキーアサインを変えているのですが、HHKBに指が慣れ切っているという特殊な方でなければ、標準で搭載されているカスタマイズ機能で事足りると思います。

ライトアップ

各キーにフルカラーLEDが内蔵されており、独立して光ります。キー押下時のライトアップパターン、波紋の速さ、明るさ、色がカスタマイズ可能。もちろんオフにすることもできます。

キートップの印字部はクリアになっており、ここから光が漏れるようになっています。印字はややもっさり感のある丸い字体でクオリティは値段なり。

ゲーミング

60%キーボードとはいえ、PCゲームで多用されるキーボード左側の配列は至って普通のため、ゲームで使用していて違和感はありません。

ただし、独立したファンクションキーがない上に、Fnキーが右端にあるため、ファンクションキーを左手のみで押すことはまず不可能です。ファンクションキーをゲーム内で多用する方は注意。筆者はAPEX Legendsをプレイしましたが、「感謝」のアクションがデフォルトではF1キーなので戸惑いました。「Fn+1」を押す必要があるため、一時的にマウスから手を離す必要があります。まあキーアサインを変えればいいだけではあるのですが、沢山のキーにマクロなどを割り当て使いたい、という使い方には向かないかと思います。

有線で接続していたこともあり、特に遅延やチャタリングなどはありませんでした。至って普通にゲーミングキーボードとして使えます。

まとめ タイピングからゲーミングまで、そつなくこなせる高コストパフォーマンス

しばらくHHKBの代わりに仕事や、この記事を書くのに使ってみましたが、特に不満はないですね。Gateronとも異なる独自スイッチのようですが、使用感に一切問題はありませんし、この価格でフルカラーLED、有線・Bluetooth両対応というのは凄いと思います。

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