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国内版が待ちきれないのでUAE版Galaxy S23 Ultraを買った

2023年2月21日

メインスマホにPixel 7 Pro、加えてGalaxy Z Fold3(ドコモ版)を普段使いしているのですが、GalaxyのOSである「OneUI」の使い勝手が気に入ったこともあり、最近発表されたGalaxy S23シリーズの最上位モデルである「Galaxy S23 Ultra」を購入してみました。簡単にファーストインプレッションを書いていきます。

開封

薄い箱。付属品はケーブル程度とかなり簡素。

今回購入したのはグローバル版。型番はSM-S918B/DS。ストレージ256GB・メモリ12GBモデル。

物理デュアルSIM + eSIMであり、対応bandの制限もほとんどなく、docomo系、au系、softbank系のSIMで快適に利用できています。N79は非対応ですが、5Gも掴めています。楽天は未検証ですが、まあ大丈夫でしょう。【2/23 追記】楽天モバイルをeSIMでインストールし、問題なく通信できることを確認できました。欧州版にある、リージョンロックに関する記載はありません。

複数のeSIMを設定しておくことはできますが、eSIMは物理SIMスロット2と排他であり、iPhone13以降のようにeSIMを同時に2つ有効化することはできません。物理SIM1 + 物理SIM2、または物理SIM1 + eSIMの組み合わせとなります。

SM-S918B/DSはグローバル版の中でもUAE版と呼ばれるもののようで、UAEの電気通信・デジタル規制局であるTDRAのシールが貼られていました。

破いた後で恐縮ですが、iPhone 14シリーズのようなシールで箱の上下が留められているのが分かります。iPhoneはその代わりに外装のシュリンクを廃止していましたが、S23 Ultraはシュリンクも付いていました。このシール必要?

一番欲しいのはオンライン限定カラーのレッドだったのですが、入手性に難があるため、その次に気に入ったグリーンをチョイス。半光沢の深いグリーンのボディは質感が非常に高く、フラッグシップモデルの風格を感じます。指紋は目立ちにくい。

一応エッジディスプレイではありますが、カーブを描いているのは端のわずかな部分のみ。フラットディスプレイのように使えます。エッジディスプレイなので、ガラスフィルムではなくTPUタイプのフィルムを張っていますが、これならガラスフィルムでも大丈夫そうですね。

For Galaxy S23 Ultra フィルム2枚+カメラフィルム(1セット/アルミ合金製) ギャラクシー s23 ウルトラ用 保護フィルム TPU素材 Singhai 手触り良い 超薄 高透過率 耐衝撃 指紋認証対応 Galaxy S23 Ultra 対応液晶画面保護フィルム+レンズフィルム
Singhai

このフィルムを購入しました。貼りやすく寸法も問題ないですが、ちょっと指紋が目立ちやすい。

レンズの出っ張りはそれなりにありますが、最近のハイエンド中華スマホにあるようなカメラユニットごと大きく飛び出た主張の激しいデザインではありません。好印象。

Ultraは今は亡きNoteシリーズの後継も兼ねているようで、Sペンの収納機構を備えます。初めてSペンを使ったのですが、思った以上に書き味はよいですね。Fold3用のSペンも欲しくなります。

海外版なので、SuicaやQUICPayといったおサイフケータイの類には一切対応していません。VISAタッチ等のNFC決済は利用できます。自分は決済用にiPhone 13 miniを持ち歩いているので、この点は問題ないと判断しました。そもそもGoogle PayよりApple Payの方が圧倒的に使いやすいですし。

2か月ほど待ってdocomo・auからリリースされるであろう国内版を待つ手もありますが、ドコモ版Fold3を使っていて、アップデートの提供頻度の低さと遅さ、ドコモ絵文字には閉口させられました。Fold4ではキャリアスマホとしては珍しくeSIMが解放されましたが、S23 Ultraでもそうなる保証もなく、欲しいグリーンが発売されるかも分かりません。

ベンチマーク

Snapdragon 8 Gen 2のGalaxy専用カスタムSoC「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を搭載。Antutu Benchmarkは116万点。SnapDragon 8 Gen 2を搭載するスマートフォンの中には、130万点を記録するものもあるようですが、ベンチマークだけ速いスマホと比べても仕方ないです。

Geekbench 6ではシングルコアスコア1700オーバー。速すぎる。Pixel 7 ProやFold3を体感で上回るレスポンスの良さは、このシングル性能に支えられていそうです。

カスタムSoCの恩恵なのか、発熱が気になる場面はほとんどなく、バッテリー持ちが非常に優れている印象を受けます。Pixel 7 Proもなかなか良かったですが、S23 Ultraはバッテリーが全然減らないですね。その分デカくて重いけれども。

カメラ

まともな作例がないので後日載せます。Galaxyらしいやや派手な画が出ますが、色味にキツさは感じないので、いい塩梅に調整してきたなという第一印象。

ポートレートモードのボケ処理がかなり自然になりました。ポートレートモード時でもカメラの画角が変わらないため、非常に扱いやすいです。大口径広角レンズで撮影したような画が出せるのは大きな強みになるでしょう。

200MPと超高画素のセンサーを搭載するため、RAWファイルは100MB前後と巨大なファイルとなります。JPEG撮影では12MPで出力され、一枚10MB以下に収まります。

100倍望遠の実用性はイマイチ。一応撮れますが、AIによる補正がガッツリ掛かります。

海外版なのでシャッター音は鳴りません。日本国内キャリアのSIMを挿している状態でも同様です。

現時点でのまとめ

ここが良い

  • 全て高水準で纏まっており、何をやっても速い。
  • バッテリー持ちがかなり良い。発熱も少ない。
  • カメラの出来が良い。

ここがイマイチ

  • 当然ながらデカくて重い。
  • 尖った機能は無く、コスパの面ではあまり優れているとは言えない。
  • OneUIの問題であるが、サードパーティー製ランチャーアプリ使用時のジェスチャ挙動に問題あり。(一応解決策?はありました)

S23 Ultra、なんだかんだ言いつつかなり気に入っています。しばらくはS23 UltraをメインスマホとしてiPhone 13 miniをサブ、タブレット代わりにFold3を持ち運ぶ運用を続けてみます。

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