現在、クラウドファンディング支援サイトであるINDIEGOGOで、ハイレゾデジタルオーディオプレイヤーSeiun Playersの出資が募られています。
プロジェクトを推し進めるのは米CyberDrive社。聞きなれないメーカーですが、日本でもオーディオブランドを展開する予定で、先日の秋のヘッドフォン祭にもイヤホンなどの出展をしていたとか。
SeiunPlayersは3種のプレイヤーで展開。
Seiun Player
最も安価な「Seiun Player」は数年前のウォークマンを彷彿とさせるような細長いデザイン。ただ中身はしっかり最新仕様であり、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源の再生が可能。8GBのメモリーを内蔵しますが、出資額の合計が25万ドルを超えたため、ストレッチゴールとして、16GBに増量されることが決定。さらに128GBまでのmicroSDXCスロットを備えるため、コンパクトな筐体に大容量が可能。
何より驚くべきが、30ドルからの出資でこれが購入できること(クラウドファウンディングなので、正確には購入とは異なりますが)。日本への送料が15ドルなので、45ドルで手に入ることになります。ちなみに2個セットは50ドル。
ランニングなどのスポーツの場面では小型のプレイヤーは便利ですし、価格も相まり魅力的です。発送は2016年1月を予定。
カラーは4色。iPhoneを意識したようなカラーバリエーションです。
<ヘッドホン祭>Cyberdrive、1万円以下のハイレゾ対応イヤホンなど – Phile-web
ヘッドフォン祭に実機が展示されていたようですね。なかなか綺麗に仕上がっているように見えますね!
Seiun Player Pro
打って変わって現代のプレイヤー感のあるPro。これがまたすごいカタログスペックです。
5.5インチ1280*720pxのディスプレイを備えるAndroid端末で、CPUは8コアのRockchip 3368。2GBRAM。DACとしてはES9018Q2Cを擁し、384kHz/32bitまでのハイレゾ音源の再生に対応。DSD音源はPCMへの変換で再生。32GBの内蔵メモリにminroSDXCカードスロット。
USB端子には最近流行り(?)のType-Cを採用。USB端子に専用のコネクタを接続することで、USBOTG、同軸デジタルアウトが使用可能になり、外部DACの接続などの拡張性も申し分なし。4K動画の出力もサポート。もちろんBluetoothも。GooglePlayも利用可能。
出荷時はAndroid5.1ですが、Android6へのアップデートを予定とのこと。
これで90ドルから。やはり2個セットでは安くなり、140ドルです。ため息が出ますね。
CPUもAntutuベンチマークで34000ほどの数値を出しているようで、DAPですから十分以上でしょう。iPhone6sPlusと同じ画面サイズの5.5インチですが、DAPとしては大きすぎないか、そこだけが心配です。
25万ドルを先日突破したため、カラーバリエーションが追加となりました。Roseいい色。2016年3月発送予定。
Seiun Player Pro X
外見はProと同一。Proとの差としては、ディスプレイが1920*1080のFHDになっている点、内蔵ストレージが64GBに増量した点。そして、DSD256までのネイティブ再生に対応。DACがProと同じところを見ると、ただソフトウェア上での差だけな気もしますが。
Pro Xは150ドルより。しかし、やはり2個では安くなり、200ドル。価格破壊。ワケワカラン。今回はこれを友人と出資してみました。送料は25ドルでしたので、2つで実質225ドル。1ドル123円とすると、およそ28000円。単にAndroid端末としてみても破格値ではないでしょうか。
カラーバリエーションはProと同じです。「ぼくのかんがえたさいきょうのDAP」って感じですね。2016年3月発送予定。
各種ADD-ON
追加の出資により、色々特典がつくのもクラウドファンディングならでは。
一つは「The Impact Dura」。
実は、散々Seiun Playersの写真で接続されていたイヤホンは付属品ではありません。同社のハイレゾ対応イヤホンである「Forte IMPACT」のケーブルを頑丈な物へ変更したIMPACT DURAが10ドルの追加出資につき一つ付属します。Forte IMPACTは実売40ドル程度のイヤホンなので、これもかなり安いですね。
カラーと、BASSまたはSopranoのチューニングを選択可能とのこと。これも友人と共に4つ、チューニング違いで購入。追加で送料はかかりません。
その他のADD-ONとしては、Proは30ドル、Pro Xは20ドルの追加出資で内蔵ストレージを128GBに拡張可能になる、というものが追加されています。
〆
どうでしょ。非常に魅力的ではないですか?格安で高性能ハイレゾDAPが手に入るチャンスです。もし音がイマイチでも、その時はHA-2や最近話題のmojoなど、各種DAC付きポタアンに接続して大容量を生かして使えばいいですし、5.5インチのFHDディスプレイを生かしてファブレット的に使うのもアリです。
注意点としては、これがあくまでも「クラウドファンディング」であること。Cyberdrive社は発送予定を守ることを保証してはいますが、何が起こるかわかりませんし、最悪、完成しないこともある、ということはクラウドファンディングに出資するにおいて、忘れてはならないことです。出資の期限は12/6です。お早めに。
完成を祈る。