中国OSTRYのイヤホン「KC 06A」をGearBest様からレビュー用に頂いています。
KC 06Aは同社のKC 06のバリエーションとなり、低域強化モデルとなります。いわゆる中華イヤホンの中でも今や定番となった機種であり、また2014年には国内での取り扱いも始まっているので、イヤホンマニアの皆様は聴いたことや見たことがあるイヤホンかもしれません。
今回このようにレビューの機会を頂いたので、評判の高い音やビルドクオリティを再度見ていきましょう。
開封、外観
KC 06AはGearBestにて7/31現在$42.99で販売中。日本では1万円前後で販売されていますが、確かに1万円でもいいようなパッケージ。こういったアレンジの効いたデザインはいいですね。さらに頑丈です。まぁ捨てるか仕舞うかしちゃうんですけど。
本体はとりあえず置いといて、内容品。イヤーピースと説明書は当然として、ポーチ、イヤーフック、ケーブルクリップの中華イヤホンにありがちな3点セット。これは便利なので日本のメーカーにも見習ってほしい。
イヤーピースは2種。それぞれ、解像度重視と低域重視のようです。開口部の半径が異なりますね。
実はもう一種類イヤーピースが付属するのですが、こちらは1サイズのみで説明もなし。金属フィルターが埋め込まれているのが特徴的。
金属製のボディはとても綺麗で良くできています。渦巻きのようなデザインは好みが分かれそうではありますが。
上部にはOSTRYロゴ。ボディは小柄なので装着感は良いです。付属のイヤーフックを用いることでシュア掛けも容易。
小柄なイヤホンであるUE900と並べてもこのサイズですから、コンパクトさが伝わると思います。
プラグはストレートタイプ。ここにもOSTRYロゴ。ケーブルは中華イヤホンに良くあるゴムのような半透明の皮膜を持つもの。比較的柔らかく、耐久性、取り回しには優れるのですがイマイチかっこ良くないケーブルなんですよね。ここも個人の好み次第ですが!
音質傾向
環境はPLENUE 1に直挿しで。イヤーピースは付属の低域強化のもの。
「KC 06Aは低域強化モデルだし、イヤーピースも低域強化の選んじゃったし、低域めっちゃ出るのかな… 好みじゃないんじゃないかな…」と思いつつ恐る恐る聴いてみるも、杞憂に終わりました。
低域は正直そこまで多くはありません。しかし、確かに主張してくる低域は存在し、それは一切篭りやブーミーさを感じさせません。「重低音!」なんて売り文句の安イヤホンの放つ高域まで邪魔する煩い低域とはまず目指している方向が違います。
そして中高域が思いがけず綺麗。正直、高域の特に高い部分はちょっと無理して出している感じがありますが、歯切れはよく、電子音などはリズミカルに小気味よいものです。中域のボーカルは刺さりもなく、丁寧に鳴らしてくれます。質のいい低域の上に乗ったボーカルは気持ちいいんですよね。ヌケもよく、広い。
しばらくいろいろ聴いてみましたが、特に苦手ジャンルがあるわけでもなく、これ一本での満足度は高いでしょう。安価なイヤホンからのステップアップの選択肢としてもいいと思います。コスパの良いと言われる中華イヤホンの中でも、特に当たりの機種になるでしょう。
GearBestでは国内で買うよりかなり安く購入が可能ですし、$10ほどの追加料金を支払えば、2〜3日で到着するDHLでの配送も選べます。購入の際はご検討を。
音に特に不満はないのですが、デザインはやっぱり強烈に好みが分かれる気がする。一部では「仮面ライダー」って呼ばれてるとか。さもありなん。