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【レビュー】Dell ステレオサウンドバー AC511Mは見た目は良いが……

2020年12月29日

半年程前に購入したDellの4Kモニター U2720QMですが、完全テレワークになった状況ともマッチし、毎日非常に満足して使っています。

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U2720QMにはスピーカーがありませんが、純正アクセサリーとしてAE515M、AC511Mというサウンドバー製品が存在します。これらはモニター支柱部分に直接取り付けができ、場所も取らないナイスな製品です。今回はAC511Mを購入したので、そのレビューです。

AE515MとAC511Mの差

端的に言うとAE515Mが上位版、AC511Mが廉価版となります。価格はそれぞれ8000円、4500円程度。AC511MはシンプルなUSBスピーカーですが、AE515Mにはマイクやボリュームボタンなどがあり、今時のWeb会議にも対応できる仕様です。

DellのページにはU2720QMで使えるサウンドバーはAE515Mのみと記載がありますが、実際にはAC511Mも取り付け可能です。

4500円に期待される質に達していない

見た目はとてもシンプル。コの字型の部分でモニター支柱部分に挟み込んで固定します。

USB一本でPCと繋がり、電源は不要です。

さて、AC511Mの評価ですが、端的に言うとダメです。

まずあまりにも音が良くない。あくまでもモニター内蔵スピーカーや、ノートPCのスピーカー程度です。(最近のノートPCは音が良いので負けているまである)音量はそこそこ大きくできますし、人の声を聴く程度であれば全然問題ないので、Web会議やちょっとYouTube見る程度であれば良いかと思いますが、音楽を聴くのは無理です。

また、ホワイトノイズが常時鳴っています。これが最悪。何も再生していない時ですら「サーッ」という音が鳴っているので非常に気になります。恐らくUSB電源からのノイズが問題なのでしょうが、こんな安いスピーカーにオーディオ用USB電源フィルターなんて使うのは馬鹿げています。電源ボタンも無いので、耳障りなホワイトノイズを止めるためにはUSBケーブルを抜くしかありません。

左側面にはボリュームダイアル、右側面にはアナログ入力があります。USBオーディオデバイスらしく、ボリュームダイアルを回すと接続されているPC側で音量制御が動作します。これはさすが。

アナログ入力端子が側面にあるのはセンスを疑います。なぜ背面にしないのか。(ケーブル接続時の見た目が悪いです。また、アナログ接続時はボリュームは使えず爆音で鳴ります。U2720QMのラインアウトから接続した場合、一切音量調節する方法はありません。なんだこれ。

ホワイトノイズ対策のため、USBを電源専用としACアダプターに接続、音声はアナログ入力から入れる方法を試しましたが、これは不可でした。USBがPCに接続されている状態でなければアナログ入力で鳴らすこともできません。本当に色々と設計が意味不明です。

ディスプレイ下にすっきりと収まるので見た目は良く、デスクで場所を取らないのは評価できますが、そもそものスピーカーとしてのレベルが低すぎます。隣に置いたノートPCのスピーカーを鳴らした方がマシ。

上位モデルのAE515Mでは改善されている部分もあるとは思いますが、もうわざわざ買って試す気も起こらないというのが正直なところ。

2000円程度のPCスピーカーの方がいい音です。AC511Mを諦めて、安価なスピーカーでは定番のCreative Pebbleを購入したのですが、断然Pebbleの方が音が良いです。1980円なのに。

がっかりして即手放したので、モニターに付けた状態の写真を撮り忘れました。まあたまにはこういう買い物もある。

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