CLEARTEXはカメラ・オーディオ・PCなどガジェットのレビューをメインとしたブログメディアです。
ONKYO DP-X1フォトレビュー&ファーストインプレッション

ONKYO DP-X1フォトレビュー&ファーストインプレッション

2016年2月8日

f:id:okakennn:20160207230457j:plain

ONKYO DP-X1。

普段はHA-2に、もてあましているiPhone5cを接続してDAPとして使用していたのですが、5cが16GBモデルということもあり、新たなDAPが必要に。そして今回はDP-X1を購入しました。

スポンサーリンク

特徴

DP-X1の兄弟機として、PioneerのXDP-100Rがあります。この2機の違いは過去記事をどうぞ。

www.cleartex.net

今回の購入にあたってもこの二つで悩みました。XDP-100RはDP-X1よりややパワフルな、派手な鳴り方をするので、こちらが好きな方も多いと思います。対してDP-X1はフラット傾向。同じくフラットなHA-2を使っているので、変化も楽しめるXDP-100Rに決めようかとも迷いました。しかし、1万円ほどの差で2.5mmバランス接続が行えること、ややカジュアル志向なデザインのXDP-100RよりDP-X1の方がHA-2とのデザインの親和性があるということも踏まえ、今回はDP-X1を選択。

本体に32GBのストレージ、200GBのmicroSDHCまで対応するスロットを2つ備えます。最大432GBのストレージを扱えるので、よほどのことが無い限りは容量の問題に悩まされることは無いはずです。USB OTGケーブルによるDACとの接続にも対応しているので、最近流行りのmojoなどと組み合わせ、トランスポーターとしての使用も便利です。

開封

箱はかなりの厚みが。

f:id:okakennn:20160207225617j:plain

中も立派です。右側にはmicroUSBケーブル、説明書が入っていました。

f:id:okakennn:20160207225623j:plain

外観

DP-X1は一般的な3.5mmと、AKシリーズなどで用いられている2.5mm4極の端子を備えています。ボリューム操作はAKシリーズにも似た160段階のダイアル式。

f:id:okakennn:20160207225632j:plain

裏側はマットな仕上げ。ボリュームダイアル付近がなだらかに凹んでいます。独自性があっていいデザインですね。

f:id:okakennn:20160207225658j:plain

前述した2つの端子。balanced、なぜ筆記体

f:id:okakennn:20160207225700j:plain

microSDXCスロットとハードキー。右から、スリープボタン、送り、再生/一時停止、戻し、と必要なものはすべて揃っています。Google Play Musicなど、デフォルトのプレイヤー以外でもサイドキーは使えましたが、全てで使える保証はありません。

f:id:okakennn:20160207233703j:plain

前面の面積だけであればiPhone6sより一回り小さいですが、厚みは2倍弱あります。

DAPとしては大柄な部類ですが、片手で操作できる範疇に収まっています。

f:id:okakennn:20160207225645j:plain

落ち着いた色のケーブル、イヤホンと似合いますね。

f:id:okakennn:20160207225637j:plain

ソフトウェア面

OSとしてAndroidが使用されているため、操作感はほぼAndroidスマートフォンです。Nexusシリーズのようにほぼ素のAndroidであり、常駐アプリ等が少なく、またCPUがSnapDragon800と、2年ほど前の各社のフラグシップスマートフォンに搭載されていたものが使われているため、動作は極めて軽快、快適です。現状、3000曲ほど入っている状態でのプレイヤーアプリの操作でも、スクロールなどがもたつくことは一切ありません。

再生アプリケーションとして専用のプレイヤーがあります。ウィジェットも。

f:id:okakennn:20160207230937p:plain

再生画面。シンプルでそこそこ分かりやすいUIではあるのですが、ジャケット画像が必ず白黒になって表示されるのが不満。

操作感や機能などは、ONKYO HF Playerをイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。

f:id:okakennn:20160207230929p:plain

画面上をスワイプして出てくるメニューもDP-X1用にカスタマイズされています。

f:id:okakennn:20160207230933p:plain

「Stand-alone mode」をオンにするとWi-Fi、Bluetoothの通信を停止、画面がオフになります。ノイズ源を極力減らすモードになります。

「Line out mode」は読んで字の如く。音量MAXのラインアウトモードへ移行。必ず一旦警告が出るので心配なく。

「Output select」ではバランス接続時のアンプの挙動を変更可能。「BAL」では左右のchをそれぞれ別のアンプが駆動する通常のバランス接続を、「A.C.G.」では片方のアンプをGND制御のみに割り当てるDP-X1独自のモードに切り替わります。

AnTuTuベンチマークの結果は以下の通り。50000近い値が出ているので、最新のスマートフォンには及びませんが、DAPとしては不必要なまでの高性能を持っていることが分かります。

f:id:okakennn:20160207230940p:plain

音質傾向

イヤホンはくみたてLab「KL-サンカ」。ケーブルは3.5mmアンバランスの千石電商「MMCX-8」。

全体的にそつなく纏まっており、ジャンルや接続するイヤホンを選びません。いわゆる「音場」は広めで、残響音の響き方はHA-2のそれを凌駕しています。左右の分離感、ステレオ感は非常に優秀に感じます。

間にアナログでHA-2を接続すると、広がる高域がやや纏められた印象。かなり好みの音でした。

DP-X1はいい意味で特徴のあまり無い音を鳴らすため、アナログアンプを間に入れると傾向の変化を大きく感じられて面白いですよ。ただ、DP-X1単体でもサイズが大きめなので、ポタアンとの運用は難しいかもしれませんが。

まとめ

噂通りのかなりコストパフォーマンスに優れたDAPだと感じます。個人的な価値観で言えば、AK100ii、いやAK120iiと対等に渡り合えるだけのポテンシャルを秘めているのではないでしょうか。

AndroidOSを採用したDAPを購入するのはWALKMAN F887以来でした。F887はCPUスペックの低さからかなり操作にストレスを感じ、半年ほどで手放してしまいましたが、DP-X1ではその心配はなさそうです。かなり操作は快適です。

しばらくメインDAPとして使用し、しばらく使ってからの感想をまた別記事として纏めたいと思います。

ONKYO DIRECTでの購入は3年保証(DP-X1のみ)、5000ほどのポイント、e-onkyoでのダウンロードクーポンが10枚付属するのでおすすめ。

DP-X1 – ONKYO DIRECT

XDP-100R-K – ONKYO DIRECT

XDP-100R-S – ONKYO DIRECT