Bluetoothでここまでやられたら、もう屋外で有線で聴くのはどうなんだという気持ちにさえなる。
これまでの僕の中でのBluetoothイヤホンというものは、「音質を犠牲にする代わりに利便性を得る」というもので、新製品が出てきても特に試聴したりもしてきませんでした。が、技術の進歩は素晴らしいもので、AptXやAAC、LDACと言った高音質伝送規格が増えてきており、最近は良いモノがどんどん出てきている様子。最近では、SONYのBluetoothヘッドホンMDR-1000Xがかなり売れているようですね。
そんな最新鋭のBluetoothイヤホンの一つ、「NuForce BE6i」を提供頂いたのでレビューしていきます。
詳細なスペック等は公式サイトもどうぞ。
開封
箱は普通ですね。
技適マークもしっかり。
裏面には多言語で簡単な説明が書かれています。「AACとAptXに対応してるぜ!」的な事が書かれていますね。
開けると「Hear more. Feel more.」
もっと聴け!もっと感じろ!
カッコイイ。
今回提供頂いたのはグレーのモデル。ゴールドも存在します。
付属品はケース、コンプライ2サイズ、シリコンイヤーピース、スタビライザー、充電用のmicroUSBケーブル。単体で買うとそこそこ高いコンプライが付属するのは嬉しいですね。
ケースはやや小ぶりなもの。ちょっとホコリが付きやすい素材。
取り扱い説明書には日本語も。
外観
本体はアルミニウム製。高級感がありつつも軽量です。シンプルなデザインながらカッコイイです。表面の仕上げも綺麗。
イヤーピースは付属のコンプライを装着してみました。ステムは一般的な径なので色々なイヤーピースが試せますね。個人的には装着感などからコンプライが一番良かったです。
本体部はこのようにくっつきます。首に掛けておくときに便利。
リモコンは右側に付いています。一般的な3ボタンタイプ。再生、一時停止、送り戻し、ボリューム操作が行えます。ケーブルは平ケーブル。
充電もリモコン部から。60mAhのバッテリを2つ搭載しています。5時間程は持ちますし、充電も早いので、ちょくちょく継ぎ足し充電していればバッテリーに悩まされることはありません。
イヤホン本体に対してリモコンが安っぽく見えますが、このお陰でリモコンが非常に軽く薄く出来ています。装着時にリモコンの存在感がほとんどないので、装着感はとても良いです。これはとても重要です。ホント。
音質、使用感
残念ながらAptX対応プレイヤーが手元にないので、AACに対応するiPhone 6sと接続して使用しています。
始めにも書きましたが、とっても良いです。Bluetoothイヤホンのいわゆるハイエンドモデルをしっかり聴いたのは実は初めてだったのですが、「無線でここまで良い音するならもう外で邪魔な有線イヤホン使わなくていいじゃん」という感想を持ちました。中高域はキレイに出ます。低域はやや薄い。ですが、おそらくBluetoothのせいではなく、このような音作りなのでしょう。やや遮音性は低めではありますが、コンプライである程度はカバーできます。
朝の満員電車に乗っていると、ケーブルが他人のカバンに引っかかってダメージを受けたりと、ロクなことがない。安物ならまだしも、カスタムIEMとかでソレをやらかすと号泣するレベル。ポケットに入ったDAPの操作もままならないし。
一度でも、通勤通学で「Bluetoothイヤホンでいい音が聞ける悦び」を知ってしまうと、もうダメですね。使い放題の格安SIM+Google Play Music+NuForce BE6iの組み合わせは、間違いなくオーディオライフを変えてしまう。現に僕はここ3週間ほど外でカスタムIEM KL-サンカとPLENUE1の「いつものセット」を使っていません。もちろん聞き比べたらぜんぜん音のレベルは違うのですが、利便性には勝てないな、と思ってしまいました。
現在はShanling M1や、Hidizs AP60等、安価でコンパクト、microSD対応、そしてAptXに対応したDAPが登場してきています。もちろん本格ハイエンド志向とは逆を行くスタイルではありますが、新しいオーディオの楽しみ方として、(新たなお金の掛け方のスタイルとしても)Bluetoothオーディオは素晴らしいものになってきています。
食わず嫌い(聴かず嫌いか?)せずに、ちょっと高級Bluetoothオーディオの世界に足を踏み入れてみるのはいかがでしょうか。
あぁ、僕もMDR-1000XとShanling M1が欲しい。