NuForceのイヤホン、NE-800MをGearBestよりレビュー用に提供頂いています。
NuForceのBluetoothイヤホン、BE6iを先日レビューしましたが、かなり完成度は高く、愛用する一本となりました。ホントBluetoothは快適です。
そんなNuForceのこちらNE-800Mですが、シングルダイナミックドライバを擁し、素材にカーボンファイバーと真鍮を用いたモデルになり、国内価格は2万円オーバーのなかなかの高級機。なのですが、GearBest等で輸入すると$90程度と、中間マージンの恐怖を感じざるを得ない感じになっております。
公式サイトは以下より。
販売サイトは以下より。
2017年一発目のイヤホンレビュー、張り切って行きましょう。
開封、外観
BE6iの時もそうでしたが、NuForceは比較的箱がデカいですね。
裏面。クリアでパワフルで優れたサウンドらしい。
開けると早速ご対面。センスあると思います。おお、かっこいい。
黒いカーボンファイバーと、鈍く金に光る真鍮が良いコントラスト。ダークヒーローな色ですね。バンシィみたい。
筐体は小振りながら真鍮の重みを感じます。装着感は上々。
やや真鍮の表面の処理が粗いようにも感じますが、やはり真鍮の高級感は凄いですね。
1ボタンタイプのリモコン付き。音量調節は不可なタイプ。
ケーブルはややクセが付きやすいですが、柔らかく取り回しは良いです。
プラグはL字。リモコン付きなので4極のプラグになっています。
イヤーピースはコンプライも付属。
付属品はシンプルにポーチとイヤーピースのみ。
ポーチのサイズはイヤホンに対してやや大きめなもの。余裕を持って収納が可能。
音質傾向、使用感
環境はShanling M1に直挿し。40時間ほど鳴らしたものを聴いてみます。
バランス良く無難に仕上げてきたBE6iとは大きく異なり、かなりの低音イヤホンになっています。低域から中域に掛けての音の厚みは圧倒的。BAではコレは絶対に出せないなぁ、と思わせてくれます。空間も左右に広く、密度と迫力はかなりのもの。低域の量が多いにも関わらず、キレとレスポンスもなかなか。その中に金属的に鳴る高域が良いアクセントになっているカンジ。真鍮のお陰なんでしょうかね。
反面、かなり曲とジャンルを選ぶ印象。支配的な低域は曲によっては過多になってしまい、やや伸びきらないボーカルも相まって、アニソン(特に女性Vo)ではバランスが破綻するモノも。逆に、ハマるジャンルでは素晴らしいポテンシャルを発揮します。ハイレゾガルパンサントラがかなり良い。ヘッドフォンのような堂々とした鳴りっぷり。
コンプライが付属していると上に書きましたが、装着すると低域が籠もるので個人的にはナシですね。手元に適合するサイズが無かったので試せていないのですが、SpinFitとか合うと思います。
まとめ
なんでもそれなりに鳴らせる万能機では決してないですが、この小さい筐体からは想像もできないような迫力と密度感のある低域という良い個性を持っています。
国内価格は2万円オーバーとやや高価ですが、個人輸入であれば1万円程度で購入できるので、比較的手を出しやすいかと思います。