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TAMRON A036からSONY SEL24105Gに乗り換えた

TAMRON A036からSONY SEL24105Gに乗り換えた

2019年4月2日

こんにちは。SEL24105Gを買いました。24mmで風景撮るとつい派手目に現像したくなりますね。

去年の夏に旅行に行った際、α7IIの交換レンズとして、コンパクトなSAMYANG 35/2.8とSEL85F18の2本、加えてGRIIを持っていったのですが、旅先でのレンズ交換は鬱陶しく、とりあえず最低限こなせる標準ズームレンズが欲しいな、となったのが始まりでした。フルサイズEマウントの標準ズームは選択肢が多いようで少なく、僕の場合は最終的にはSEL24105Gに落ち着いたのですが、A036とSEL24105Gで迷っている方は多いと思うので、この記事が選ぶ助けになればと思います。

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SONY FEマウントの標準ズームはざっと5種類

レンズが高くて種類の少ないイメージの拭えないFEマウントレンズですが、一年ほど前に登場したタムロンのF/2.8 Di III RXD (Model A036)を合わせて5種類が存在します。

一番安いのはキットレンズにもなっているSEL2870。僕もα7IIのレンズキットを購入したので、コレは一瞬だけ持っていましたが、安かろう悪かろうの域を出ない写りです。せめて広角端24mmなら…

コレもいまいち評判のよくないSEL2470Z。個人的にはそれほど悪くないレンズだと思いますが、同価格帯にタムロンA036が現れたのでわざわざこちらを買う必要もないのかもしれません。

僕も去年の夏頃に購入して半年程度使用していたA036。28-75と広角端がやや寂しいですが、10万円を余裕で切る価格でF2.8通し。発売から一年経ちますが、未だに品薄で中古相場も高いですね。

今回A036から買い換えたのがこちらSEL24105G。この5本の標準ズームの中では唯一望遠端が100mmを超えてきます。F4通しの小三元。僕もそうでしたが、A036と並んでかなり評価の高いレンズであり、A036とどちらを買うか迷う方は多いと思います。最近在庫が安定してきましたね。

最後は大三元GMレンズのSEL2470GM。デカくて重くて明るくてよく写るが予算的にアウト。いつかはGMレンズを一本は持ちたい。SEL1635GM欲しい。

A036について

A036が非常に評判の良いレンズであることは、おそらく検索等でこのページに辿り着いてくれた方はよくわかっていることでしょう。実際F2.8通しの明るさは強力ですし、開放から標準ズームとしては十二分に解像、おまけにめちゃくちゃ寄れる。ですが、僕が標準ズームに求めた、「荷物減らしたい時にとりあえずこれ一本でいいかな」というレンズではありませんでした。

まず、やはり28-75という焦点距離はやや物足りませんでした。望遠側は24mm欲しかった。たった4mmの差ではありますが、風景を撮る時に24mmあると28mmと比べ印象が変わってきます。「結局一本で済まないなら、標準単焦点一本でもいいかも」と思ってしまいました。(SEL55F18Zはいいですよ)

AFもやはり純正と比べると劣ります。A036のAFは別段遅くも早くもないですが、SEL24105Gの吸い込まれるような爆速、正確なAFには遠く及ばない印象です。A036のAFは、前にあるものに取られやすいのもちょっとしたストレスになりました。

最後、これは価格差を考えると仕方がないとも言えますが、A036の筐体は安っぽいです。パーティングラインが目立ちますし、キズが付きやすいです。

使っていて感じた不満はこの3点。写りに不満はありませんでしたし、軽くて安いので非常に良いレンズだとは思います。α7IIIにA036でフルサイズ一眼デビューとか最高でしょうね。普段付けっ放しにするレンズがズームレンズの方は合うと思います。逆に、僕のように普段は単焦点を付けっ放しにしており、あくまでも便利な道具として単焦点に加えて標準ズームを持ちたい、という人には中途半端な存在に見えてしまうと思います。

SEL24105Gに替えてみて

というわけで、A036を売却してSEL24105Gを購入しました。A036は未だ品薄が続くため、中古相場もかなり高く、買った時の値段とほぼ変わらず売却することができました。旅先での不慮の事故等にも備え、3年ワイド保証を付けられるSONYストアから購入しました。ワイド保証はかなり手厚いサポートが受けられるのでおすすめです。フィルターは個人的に信頼しているEXUSを選択。77mmと大口径なのでフィルターが高くて困りましたが、せっかく高価なレンズに付けるフィルターをケチるのもアレなので…

まだ購入して日が浅く、撮影枚数も少ない中での感想ではありますが、前評判に違わずかなりよく写るレンズです。上でも書きましたがAFが早い早い。A036と比べ重く太くなりますが、これが旅行等で長時間持ち歩く時どうなるかが問題ですね。

やや柔らかく写るA036と違い、四隅まで硬くパキッと写る印象です。

24mmで撮ったものは冒頭に乗せましたが、やはり24mmは28mmと比べ体感でも分かる程度には広さを感じます。逆に望遠端では、F4と言えども105mmとなると被写界深度はかなり浅くなり、ボケもかなり出ます。

105mmあると、全画素超解像ズームで擬似的に210mmまで伸ばせるため、とっさの望遠にも対応できそう。これは確かに一本で旅行行けそう!

好きな方を買うといいです

はい。好きな方を買うといいです。もちろん僕はSEL24105G推しですが。結局それかよ、という感じがありますが、この記事を書くにあたって過去にA036で撮った写真を見返してみると、まあいい写りをしているんですよね。いいレンズです。

ただ、迷う理由が価格なら、SEL24105Gを買った方がいいと思います。AFは明らかに差があります。動く子供を撮るとかであればSEL24105Gの方が良い気がします。結局、F4もF2.8も明るい単焦点に比べたら暗いので、夜や室内用にSEL55F18Zあたりのお気に入りの単焦点を一つ、カバンに忍ばせておけばいいんじゃないでしょうか。ああ、結局一本じゃないですね。まあそんなもんです。そして次は広角ズームが欲しくなるんです。そんなもんです。

追記

購入して半年以上経ちましたが、手放せないレンズになりました。できる限り軽量な組み合わせで持ち出したい時はSEL55F18Z等の単焦点のみで出かけることもありますが、基本的にSEL24105Gはカメラバッグにいつも入れています。α7RIIIの高感度性能であれば、解放F4であっても基本困りません。薄暗いレストランとかでは辛いですが、その時はiPhoneのカメラで割り切るくらいの気持ちです。

写真趣味を始めた時に買ったカメラがGRIIであったこともあり、単焦点に拘りがありましたが、フルサイズ向け単焦点のF1.4やF1.8を解放で使う際の浅い被写界深度はやはり難しいと痛感します。SEL24105Gの「解放してもF4」はピントを外しにくく、スナップで気軽に撮った時の歩留まりが良いですね。もっと落ち着いて写真を撮れよ、って感じですが。