AirPods ProやWF-1000XM3に搭載されているアクティブノイズキャンセリング(ANC)を備えながら、実売5000円以下で購入できる完全ワイヤレスイヤホン「AUKEY EP-N5」を購入しました。
フォトレビュー
まずは付属品から。保証書、説明書、USB-Cケーブル、イヤーピースと一般的なものです。イヤーピースは楕円形の特殊なものとなっています。
説明書には日本語もあり。
ケースは明らかにAirPods Proを意識したデザインですね。つや消しのデザインで指紋がやや目立ちやすいです。
イヤホン本体の格納方式も完全にAirPods Proのそれです。
小さく見難いですが、ケースにはバッテリー残量を表示するために4つのLEDインジケーターがあります。
AirPods Proのケースと比べ一回り以上大きくなっています。底面の充電端子はUSB-C。
イヤホン本体は一般的な形状です。スピーカーユニット側面に、ANC用の集音マイク用と見られる穴が空いています。
ケースと同様、AirPods Proと比べると一回り大きいですね。耳のサイズが小さい人は収まりが悪く感じることもありそうです。
ケース含め48gと軽量です。参考までに、AirPods Proは57gとなります。大きくて軽いのでチープ感はありますね。
イヤホン片側で5g。AirPods Proは6g。
接続は非常に安定。音質も上々。ANCはおまけ程度レベルか
Pixel5と接続して試してみました。コーデックはAACとSBCに対応しており、Pixel5とはAACで接続されました。
EP-N5で音楽を聴きながら、電車に乗ったり、大きな駅での乗り換えをしたりと使用してみましたが、音飛びやノイズが入ることは皆無でした。恐らくBluetooth5.0の恩恵なのでしょうが、接続は非常に安定しています。接続するスマートフォンやタブレットがBluetooth5.0に対応しているかを購入前に確認しておくことがおすすめです。
音質はやや中高域を持ち上げた明瞭・軽快なサウンド。ボーカルの伸び、分離感もよく、価格を考えると十二分に合格点をあげられる音質です。反面、低域は控えめな印象です。
内蔵マイクも悪くないですね。通話で使用してみましたが、特に聞き取りにくいといったこともないようです。
目玉のアクティブノイズキャンセリングの効果はイマイチ。確かにオンにすると多少効果は感じられますが、AirPods Proや、SONYのWF-1000XM3のような劇的な効果を期待してはいけません。また、強風が吹いている場合は風切り音がANCにより増幅され、ANCオフ時より騒音が増すという本末転倒な現象が起こります。(これはWF-1000XM3でも起こり、ANCあるあるではあります。完全に押さえ込んでいるAirPods Proが異常とも言える)
イヤホン本体の側面にはタッチセンサーがあり、タッチで再生・停止や曲送り、ANCのオンオフが行えます。タッチ感度はやや鈍いですが、不便に感じるほどではありません。
使っていて一番気になるのは、ケースからイヤホンが取り出しにくいこと。EP-N5のケース蓋はこのようにほぼ90°まで開きます。ケース蓋とイヤホンの間のスペースが狭いため、イヤホンを指でつまんで取り出すのにやや手間取ります。というか滑って落とします。困る。
参考までにAirPods Pro。広くイヤホンをつまみやすい。こういう所まで考えて作ってるんだな。
イヤホンとしての基本的性能は十分に高いが、デザインに惹かれるところはない
ワイヤレスイヤホンとして最も重要と言える、接続安定性と音質については文句なしの完成度です。AirPods Proのようにどちらか左右片方でも使用できたり、効果はイマイチながらアクティブノイズキャンセリングを搭載していたりと、実売5000円切りのイヤホンとしては特に文句の付け所はありません。IPX5の防水にも対応しており、ランニングなど汗をかく場面でも安心して使えるでしょう。
ただし、デザインはもう少し頑張って欲しかった感があります。AUKEYらしいシンプルなブラックですが、形は明らかにAirPods Proコピーです。もうちょっとなんとかならなかったのかな。
EP-N5は現在Amazonにて6980円から2000円オフの4980円で購入可能。価格以上の価値はあるように思いますので、興味があればぜひどうぞ。