先日HUAWEIのスマートウォッチである「HUAWEI WATCH GT 3 42mm」を購入したのですが、新発売となったカジュアルモデル「HUAWEI WATCH GT 3 SE」がどうしても気になってしまい、追加で購入してしまいました。結果から言うとGT 3 SEは非常に出来の良いオススメスマートウォッチです。
HUAWEI WATCH GT 3 42mmのレビューは以下より。
フォトレビュー
外箱。GT 3 42mmよりやや縦に長いものです。
モデル名が”RUNEB29″となっていますね。憶測でしかないですが、HUAWEI WATCH GT RUNNERの後継?廉価版?に当たる製品なのかも。(実は外見もなかなか似ています)
付属品は充電用ケーブル、説明書、保証書。GT 3 42mmのものと同様ですね。GT 3 SEは汎用のQi充電器による充電が可能であるため、今回も付属の充電器は使わないことにしました。箱に戻しておきます。
GT 3 SE本体です。今回購入したのはグラファイトブラック。チープカシオや廉価グレードのG-Shockのような、どこかレトロでおもちゃのような可愛げのあるデザイン。個人的にはかなり好みです。
素材はポリマーコンポジット。と言われてもよく分からないですね。強度のある艶消し樹脂、くらいのイメージで。ステンレススチール製であるGT 3 42mmと比べても明らかな軽さを感じます。
ベゼル部は僅かですがディスプレイ部より高くなっており、ディスプレイを守る構造となっています。GT 3やApple Watch、Pixel Watchなどの曲面ガラス剥き出しデザインと比べると、かなり安心感があります。カバーガラスはゴリラガラスのようです。
付属のバンドはTPUファイバー製。GT 3に付属のフルオロエラストマー製バンドからコストダウンされている部分です。着け心地は可もなく不可もなく。ちょっと柔らかさが足りない印象。
バックルにはHUAWEIロゴ。
GT 3 42mmとの比較
小型モデルであるGT 3 42mmと並べると、GT 3 SEは一回り以上大きいです。この写真ではディスプレイの大きさは同程度にも見えますが、実際にはベゼルによる非表示領域もあり、やはりSEの方が実際のディスプレイ表示面積も大きくなります。
裏面のセンサーは同じもののように見えます。明らかにGT 3 42mmの方が高級感がありますが、裏面は基本目にしない部分なのであまり気にするところではないでしょう。
Qi充電
GT 3 42mmのレビューでも触れましたが、やはりQiによるワイヤレス充電は非常に便利。常時点灯オンでも丸4日持つ優秀なバッテリーを持ちますが、いざという時にはスマートフォンからのリバースチャージによる充電もOK。
PixelやGalaxyなどに搭載のリバースチャージ(バッテリーシェア)機能、思ったより使い所があるのでiPhoneなどにも搭載されて欲しいですね。
文字盤
文字盤を長押しすると文字盤の切り替えモードに。デフォルトでも複数の文字盤デザインが収録されていますが、スマートフォンアプリ「HUAWEI Health」から沢山の文字盤をダウンロード・インストールすることが可能になっています。
デジタル表示の文字盤もいいですね。
ヘルスケア機能
文字盤を左右にスワイプすることで、各種ヘルスケア情報の表示画面に遷移できます。
動作はとてもスムーズで快適。
ここが良い
- 軽い。常時点灯オンでも4日持つバッテリー、各種センサーを搭載してこの軽さは素晴らしい。
- GT 3 42mm比で倍のバッテリーライフ。全てのヘルスケア測定機能をオン、かつ常時点灯オンで約4日バッテリーが持つ。これはかなり良い。
- デザインかなり好み。安っぽい?実際安いしね。
- 筆者は手首が細めなので悪目立ちしないか心配だったが、腕に比べて時計がデカすぎて絵面が面白い、ということもなく普通に着けられた。
- やっぱりディスプレイは大きい方が視認性高くていいかも。ただ、GT 3 SEが薄くて軽いから許せるのであって、GT 3 Proは一日中着けたいとは思えない。
- バイブの強度が僅かにGT 3 42mmより強いように思う(個体差の可能性あり)。通知に気付きやすい。
GT 3と比べて
- OSのバージョンがGT 3 SEの方が新しいのか、所々機能が違う。通知からのクイック返信はSEのみ。LINEでも使える。事前に登録した定型文と、任意の絵文字で返答可能。
- リューズは押し込みボタンとしてのみ機能し、回転による画面スクロールは不可。些細なことかもしれないが、指でのスクロールではただでさえ狭いスマートウォッチの画面を隠してしまうので、リューズでのスクロールは地味に重要。まあ、慣れではある。
- ベゼル部がディスプレイ面より僅かに高くなっており、バンパーとしての役目を期待できる。曲面ガラスでないので妙に安心感がある。
- 体感の動作速度やディスプレイ品質に差は感じられない。サクサク動いて綺麗なディスプレイ。
- GT 3のデュアルバンドGPSから、GT 3 SEはシングルバンドGPSに格下げされている模様。開けた場所でワークアウトを計測する分には、特にシングルバンドでも不都合はなかった。
ここがイマイチ
所々に残る中華フォント
これは文字盤を上から下へスワイプすると表示される設定パネル。「ロック画面」だけ明らかにフォントがおかしいのが分かる。カタカナの半角全角も統一されておらず、気持ちの悪い見た目に。
- GT 3と比べ、皮膚温度測定、心電図測定機能がない。が、どちらも日本国内ではまともに機能していないので実質差はない。(皮膚温度からの体温推定機能と、心電図測定機能が国内では無効化されている)
- 付属品バンドの品質はイマイチ。GT 3付属のフルオロエラストマーバンドと比べ、やや硬く肌馴染みが悪い。バンド同士が妙にグリップするので着け外ししにくい。
- Apple Watchに倣ってなのか、右下にボタンが配置されている。右利きの人が親指で押せるように、左下にボタンがあった方がいいと思うんだけど。右手親指でボタンを、人差し指でリューズを操作するのが一番しっくり来ませんかね?
まとめ
スマートウォッチとしてはオリジナリティがありながら悪目立ちせず、使いやすいデザイン。常時点灯でも4日間と長持ちバッテリー。スマートウォッチに欲しい機能は十分に備えており、かなり完成度の高いモデルだと感じました。
- 軽量、ロングバッテリーライフ、傷の目立ちにくいデザイン。24時間付けっぱなし、ワークアウトにも使っていきたいという人にはバッチリ合う。
- “SE”という名前から、GT 3の廉価モデルという印象を受けるが、実際には対象ユーザーの異なる別バリエーションとして考えるべきだろう。
- 定価ベースではGT 3より安価な設定ではあるが、実売ではほとんど変わらないか、GT 3の方が安いことも。それならばGT 3 46mmを買いたくなる気持ちもあるだろうが、実質的な機能差がほぼ無いのでデザインで選んで良い。
- 総じてGT 3 42mmより満足度は高い。付け心地の良さだけはGT 3 42mmに軍配が上がる。GT 3は付属品バンドの品質が良い。