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【レビュー】HUAWEI Watch GT 3 42mmを買いました

【レビュー】HUAWEI Watch GT 3 42mmを買いました

メインのスマートフォンをiPhone 13 ProからPixel 7 Proに替えたのですが、これが素晴らしく良い。たまにはApple以外の製品もしっかり使ってみるものですね。この際なので、スマートウォッチもApple Watch以外のものを試してみることにしました。

Androidで使えるスマートウォッチとしては、Google、SAMSUNG、Garmin、Amazfitなど非常に多くのメーカーからリリースされていますが、今回はHUAWEIから発売されているHUAWEI Watch GT 3 42mmモデルを購入してみました。

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HUAWEIを選んだ理由

詳細なスペックなどは公式サイトを確認してみてください。

エレガントなデザインと多彩なスタイル、より正確なモニタリング、多彩なワークアウトモードと健康管理機能を搭載した「HUAWEI WATCH GT 3」は健康管理を…
consumer.huawei.com
詳細は公式サイトへ

米国での制裁の影響でGoogle関連サービスが利用できなくなり、幾多の疑念も拭えていないHUAWEI。それでもなぜHUAWEIのスマートウォッチを選んだかというと、「最近買ったHUAWEI Eyewearの出来が恐ろしく良かった」というところに尽きます。日本でのスマートフォンの販売が実質無くなった今でも根強いファンがいるのも納得。

GT 3シリーズには、今回購入したGT 3、上位モデルであるGT 3 Pro、廉価モデルであるGT 3 SEが存在します。正直なところ、機能的にはそれほど大きな差異はなく、デザインとサイズと価格で選んでしまって良いかと思います。筆者は24時間着けっぱなしでヘルスケアデータを取得したいので、着け心地優先でコンパクトなGT 3の42mmモデルを選びました。46mmモデルでは公称14日、42mmモデルでは公称7日というロングライフバッテリーも魅力です。

フォトレビュー

外箱。Apple Watchの細長い箱を見慣れていると逆に新鮮さを感じます。

まずは付属品から。説明書、保証書、充電ケーブルとなります。充電ケーブルはApple Watchなどと同じ本体裏面に取り付けるタイプ。HUAWEI Watch GT 3は汎用のQi充電器で充電が可能なので、ケーブルは開封せずしまっておきました。

さて、本体です。今回購入したのはブラック。光沢のあるステンレススチール製のケースと曲面ガラスの筐体が綺麗です。

UI操作にも使用できるリューズには、HUAWEI WATCH GTと刻印が入っています。この写真、あえて目立つように撮っているのですが、やはりブラックのステンレススチールは指紋や皮脂汚れが目立ちやすいです。

角度を変えてもう一枚。繋ぎ目のないステンレススチールボディは満足感が高いです。

付属するバンドはフルオロエラストマー製。シリコンのものより手触りが良くしなやかですね。ホコリも付きにくい気がします。

装着イメージ。筆者は170cm台後半の普通体型でで手首は細めです。コンパクトで着け心地は良好。

愛用しているApple Watch series 5 チタニウム 44mmと並べてみました。形こそ大きく違いますが、サイズ感は近いです。
46mmモデルがメンズ、42mmモデルがウィメンズ、といった扱いを受けてしまいそうですが、万人受けするのは実は42mmだと個人的には思います。

Yahoo!ショッピングのHUAWEI公式ショップで購入したところ、おまけで交換バンド「EasyFit2 ムーンミストグレー」が貰えました。単体で買うと5000円ほどするレザー素材のバンドです。

付け替えてみました。うーん、ちょっと似合わないような。(ブラックとホワイトも選べたのでそっちが良かったか)

レザー特有の硬さはありますが、装着感は良好。使っていればすぐに馴染んでくるでしょう。バックル部にはHUAWEIロゴ。

バンドには固定用のピンを操作するための金具が取り付けられています。

反対側も同様。一般的な腕時計用の20mmバンドも取り付けられるそうです。

使用感

1.32インチAMOLEDディスプレイは高解像度で発色も良く、細かい文字でも読み取りやすいです。文字盤はプリインストールのものに加え、アプリからさらに追加することも可能。有料のものもありますが、非常に多くの種類から選ぶことができます。

常時点灯に対応しています。

文字盤を上からスワイプすると設定などの各機能へのショートカットが表示されます。

下からスワイプすると通知一覧。

左からスワイプすると現在地の天気と、音楽プレイヤーへのショートカットが表示されます。

HUAWEI Watchに音楽を保存し再生することができます。スマートフォンで音楽を再生している場合は、リモコンとして操作可能。

心拍数
血中酸素
アクティビティ
睡眠

右にスワイプすると各ヘルスケア項目の測定値を確認できます。ちょっと仮眠した1時間10分もしっかり記録されていますね。

HUAWEI Watch GT 3のここが良い

サイズもデザインも良い

ちょうど良いサイズ感ですね。GT 3 Proのようなオールドスタイルのゴツい腕時計もかっこいいですが、あれは普段から腕時計を着ける習慣のある方でないと馴染みにくいのでは。あくまでもスマートフォンとの連携や、ヘルスケア用途といった用途で四六時中着けるのであれば、これくらいのサイズと重さが良いでしょう。あまりデカいと寝る時邪魔ですし。

ステンレススチールの素材の高級感を生かしたシンプルなデザインはグッド。Android向けのスマートウォッチって、どれもこれもゴテゴテでダサいか(偏見)、Apple Watchの丸パクリデザインなので(偏見)この子は貴重な存在。

Qi充電は素晴らしく便利

汎用のQi充電器で充電できます。もちろんスマートフォンのリバースチャージ機能でも充電可能。旅行や出張に専用のケーブルを持ち歩く必要がありません。Apple WatchもPixel Watchも見習ってほしい。

良好な画面品質、動作も軽快

AMOLEDディスプレイはくっきりはっきり見やすい。昼間の強い日差しの下ではやや輝度が足りないかな、という気もします。タッチパネルの反応は軽快でキビキビとしており、Apple Watch series 5と体感では大きな差はありません。

その他気に入っている点は以下。

  • 追加文字盤の多くは有料ではあるが、60円〜と低価格で遊べる。文字盤によっては常時点灯用のデザインを持っていないことに注意。その場合はデフォルトで用意されているデザインから選べる。
  • 付属のバンドはしなやかで柔らかく装着感が良い。ただ通気性は悪めなので、濡らすと腕が蒸れる。

HUAWEI Watch GT 3のここがイマイチ

なんだこれは全然バッテリー7日も持たないぞ

バッテリー持ちはイマイチ。42mmモデルは最長7日のバッテリーライフを公称するが、全てのヘルスケア測定をオン、かつ常時点灯オン、24時間着けっぱなし、ワークアウトはなし。で2日+α程度。これでは物足りない。

改めてスペックを確認してみる。

以下の状況でバッテリーは約7日間持ちます。24時間心拍数モニタリングON、睡眠モニタリング(HUAWEI TruSleep™)ON、メッセージ通知ON(1日平均50メッセージ、電話6回、アラーム3回)、1日に200回画面表示、毎週30分のBluetooth通話および音楽再生、毎週90分のワークアウト(GPS有効)をした場合のファーウェイラボのテスト結果を参考にしています。

以下の状況でバッテリーは約4日間持ちます。24時間心拍数モニタリングON、睡眠モニタリング(HUAWEI TruSleep™)ON、メッセージ通知ON(1日平均50メッセージ、電話6回、アラーム3回)、画面を1日30分ON、毎週30分のBluetooth通話および音楽再生、毎週180分のワークアウト(GPS有効)をした場合のファーウェイラボのテスト結果を参考にしています。

https://consumer.huawei.com/jp/wearables/watch-gt3/specs/

なるほど〜。「画面を1日30分ON」で4日のバッテリーライフとのこと。常時点灯の使用は一切考慮に入ってないですね。バッテリーが倍持つGT 3 46mmモデル、GT 3 SEであれば常時点灯でも4日は持つんでしょうか。買い換えようかな。

GT 3 SE、チープカシオみたいでかっこいいです。

中華フォント問題

一部中華フォントが残っている。中華フォントが残っていると急に安っぽく感じる。個人的にはかなり残念。

通知を受信した際、通知のタイトル部分の文字列が中華フォントです。(菅直人は中華フォント判定に便利)

画面を下からスワイプして表示される通知一覧画面では、通知タイトルも通知内容も中華フォント。ローカライズが甘い!

その他ちょっと気になる点は以下。

  • 円形ディスプレイは狭さを感じる。ほぼ同サイズのApple Watchに比べ、通知で読める文字数が少ない。文字盤に表示されるフォントもかなり小さく、実用を取るのであれば46mmも要検討。
  • 通知で表示されるアプリアイコンは限定される。アイコンが出せないならアプリ名を表示してほしい。何のアプリからの通知か分からないことが多々あり。
  • カバーガラスの耐久性が心配。GT 3 Proはサファイアガラスを採用しているとのことだが、GT 3は特に何か特別なガラスを採用しているような表記はない。これまで使っていたApple Watch series 5 Editionのサファイアガラスは傷一つ付かなかったが、果たしてどうなるか。
  • LINEの音声通話着信時に鳴動しない(Apple Watchも同様だった)。後から不在通知のみ来る。
  • 通知時のバイブレーションが弱い。弱めのバイブが短く一度だけでは通知に気づきにくい。二度連続でバイブレーションするなど、通知に気付きやすくする工夫が欲しい。
  • 文字盤を上からスワイプすると設定、下からスワイプすると通知一覧が出る。なぜApple Watchを完全コピーしないのか。普通逆じゃないかな……

まとめ

  • GT 3シリーズは基本的に大きく機能が変わらないので、ワンサイズ大きいGT 3 46mm、より高級感のあるGT 3 Pro、さらに軽量なGT 3 SEといったライバルがほぼ変わらない価格帯に存在する中で、あえてこのGT 3 42mmを選ぶ理由を見出せるか?
  • コンパクトで馴染みの良い42mmモデルは四六時中着けっぱなしでヘルスケアデータを取り続ける用途には最適。ただし、他モデルと比べ半減したバッテリーライフが惜しい。より軽量なGT 3 SEの方がバッテリー持つというのはちょっと納得がいきにくい。

ややイマイチポイントを多めに出してしまいましたが、致命的なものは無くオススメできるスマートウォッチです。Yahoo!ショッピングや楽天のポイント還元をうまく活かせば、2万円ほどで買えますね。コストパフォーマンスは非常に良好

ただし、個人的には常時点灯オンで2日のバッテリーライフならPixel Watch選ぶわ!!というのが本音ではあります。GT 3 SEも買ってみようか。でもデザインはGT 3 42mmの方が好き…… 難しいですね。