ルータをイーサネットコンバータとして運用する際の注意点など。
【2020/1/28 追記】以下に最新の記事を公開しました。
もくじ
衝撃の事実が発覚
しばらく、nasneと、無線LANを搭載していないデスクトップPCをイーサネットコンバータ「WLI-UTX-AG300/C」で運用してきたのですが…
気になっていたんですよ、自宅の固定回線は1Gbps回線。iPhone6sは無線LANでのスピードテストで下り250Mbps、上り200Mbpsほどの速度をたたき出すにも関わらず、
やだなぁ、怖いなぁ
デスクトップではこの有様。おかしいなぁ、アクセスポイントもWLI-UTX-AG300も300Mbpsまで対応のはずなのになぁ、おかしいなぁ、やだなぁ
ふと気になり、バッファロー公式サイト、WLI-UTX-AG300のページへ。
ん?
1000BASE-T対応してねぇwwwwwwwwwwww
ので、100Mbpsで頭打ちになってました…ギガビット有線って意外と需要少ないのかな…?
「ギガ」なイーサネットコンバータを探そう
一応復習しておくと、イーサネットコンバータとは、
イーサネットコンバータとは、ネットワークにつなぐための装備としてイーサネット(Ethernet)LANの端子(RJ-45)しかついていないコンピュータや情報機器を無線LANに接続するための変換器。
(e-Wordより)
想像に難くないとおり、最近は無線LAN非対応機器の方が少ないので、イーサネットコンバータの製品数もかなり少なくなってきています。手軽に使えるWLI-UTX-AG300*1のようなものをはじめ、
この2つなど、いわゆる据え置きタイプも存在します。どちらも、もう6年以上売られている古参ですね。新製品はまず出てこないジャンルになってしまいました。「WL300NE-AG」は有線ポートがギガビット対応と、現状十分戦えるスペックを備えているため、今でも定番ですね。
ルータをイーサネットコンバータとして使おう
実は現在、「中継機能付き」として売られているルータのほとんどは、イーサネットコンバータとして使用が可能です。
アクセスポイントから飛んでいる電波を掴んでそれをブーストするのが中継器の役目なので、必然的に中継器は家庭内LANに参加します。この際、ルータの裏側にある有線LANポートに機器を繋ぐとネットワークに繋がります。これはまさにイーサネットコンバータと同じ動作。
イーサネットコンバータとして「だけ」使うならNECのAtermがおすすめ
現状、ルータはバッファローとNECの2強の感がありますが、中継器としては使いたくない、という場合はNECのAtermを選びましょう。
「どうせなら中継もすればいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、これには理由があります。例えば、一般的なWi-Fiである「n」規格の場合、ほとんどのルータが「最大300Mbps」を謳います。
中継器を挟まないでPC等と通信する場合、この300Mbpsをフルに使うことができるのですが、間に中継器が存在する場合、中継器の発するWi-Fiの300Mbpsを、「ルータ、中継器間」に150Mbps、「中継器、PC等のデバイス間」に150Mbpsをそれぞれ割り当てるため、通信速度の最大値が半分の150Mbpsにまで低下する、といった現象が発生するので、速度に拘りたい場合には中継器の使用はベターではないのです。
もちろん、普通にスマートフォンやPCを使うのであれば、20~30Mbpsもあれば十分に快適なので、あまり気にする所ではありません。が、nasneユーザのように、可能な限り家庭内LANを高速化したい場合、これがなかなか厄介になってきます。
バッファローのルータは中継機能を切ることが出来ませんが、Atermにはコンバータモードが存在し、完全にイーサネットコンバータとして振る舞うことができるのが長所です。
(理論値800Mbpsを超える、ac規格を使っているならば、半分になっても十分以上に速いので、中継器として利用するのも大いにアリだと思います)
安くHDDとかルーターとか買えるバッファローダイレクトが良い感じ
バッファローのルータはバッファローダイレクトのメーカー中古品が安くてグッド。
今回はAterm WG-1200HPを選んでみました
中継器としては使わないので、低出力なエントリーモデルで十分です。
今回の選定基準としては、
- 有線ポートが最低3つ、1000BASE-Tに対応
- できるだけ小型
- ac規格に対応
この3つ。これを満たすAtermとなると、
これ。WG1200HPです。(2が出てますね)
*1:本来はTV向けのようですね